めまい

ぐるぐると景色が回転する、頭や身体が揺れてふらつく


めまいを来たす原因疾患は多く、代表的なものとして脳梗塞、脳出血、脳腫瘍、メニエール病、前庭神経炎、突発性難聴、中耳炎などがあります。
これらの疾患は生命に関わるものから、そのまま様子をみてもよいものまであるため、めまいが起きたら一度専門医を受診されることが勧められます。
めまいの起こる原因はほとんどの場合、耳の奥にある内耳および前庭神経の機能の低下(末梢性めまいと呼びます)か小脳・脳幹の障害によるもの(中枢性めまいと呼びます)です。

◯めまいの症状
めまいで重要なことは、

①ぐるぐると景色が回転するようなめまいなのか、頭や身体が揺れてふらつくような感じなのか?
②めまいはいつもあるのか、発作的にあるのか、どのくらい続くのか?
③どういうときにめまいが起こるか?(顔を横に向けたとき、立ち上がったときなど)
④耳鳴、難聴、呂律が回らない、顔の半分がしびれている、物が二重に見える、手足がうまく使えないなど他の症状がないか?

などの事柄です。

例えば、頭を動かしたときだけに回転性のめまいが起き、そのままじっとしていれば数秒から十数秒くらいでおさまり、他の症状がない場合、良性発作性頭位めまいという予後の良好な疾患の可能性が高くなります。
一方、回転性のめまいが突然出現し、呂律がまわらない、顔の半分がしびれるなどの症状を伴っている場合は脳梗塞や脳出血といった生命に関わる疾患の可能性がありますので、大至急神経内科や脳神経外科などの専門医を受診する必要があります。
また、回転性めまいに耳鳴や難聴を伴う場合はメニエール病や突発性難聴などの疾患の可能性があり、耳鼻咽喉科受診が必要です。

立ち上がったときに頭がふらつくという場合、血圧が急激に下がった(起立性低血圧と言います)ためによる症状の可能性があります。起立性低血圧は若い女性に起こることがしばしばあり、心配のいらないことが多いのですが、高齢者に起こった場合、糖尿病による自律神経障害、脊髄小脳変性症などの疾患の場合や高血圧症の薬の副作用として起こる場合もあり、注意が必要です。

回転性めまいや、ふらつきが長期間にわたって続く場合、脳腫瘍や脊髄小脳変性症の可能性があります。また、ふらつきが貧血や不整脈などの内科的疾患や心理的な原因による場合もあります。

◯専門医の診断と治療
めまいのために専門医を受診すると、めまいの性質や起こり方などの問診の後、眼振(めまいの時に眼が激しく動くこと)の検査、聴力検査、神経学的診察(麻痺や呂律の障害などの有無)、画像検査(頭部CTまたはMRI)、血液検査などが必要に応じて行われ、診断に応じて適切な治療が選択されます。