公開日:2021.07.12

家庭でできる「簡単フットケア」

足や足の爪は、身体を支えるという大切な役割をもっています。ふだん、私たちは足や足の爪を意識せずに立ったり、歩いたりしていますが、立つ、歩くことは日常生活の基本です。いつまでも自分の足で歩けることは、自立した生活をおくる上で重要な鍵となっています。


しかし、老化により爪が変型してしまい、その爪が肉に食い込み、痛みのために歩けなくなることがよくあります。また、痛む側をかばってバランスを崩すことが転倒事故に繋がり、寝たきりの原因になることもあります。

平成15年度から厚生労働省の「介護予防・地域支え合い事業」のメニューに「足指・爪のケアに関する事業」が加わりました。これは足指や爪がお年寄りの自立に関わる大切な事柄として、重要視されたからです。これにより、お年寄り本人や家族などに対して、足の指や爪のケアの啓発や適切な手入れ方法を普及する事業が実施されることになりました。

「今さら足をキレイになんて言われなくても、そんなこと常識でしょ」という人がいますが、足の手入れは靴下や靴で隠され、ふだん人目にふれないだけに、意外と手入れが置き去りにされがちです。
 
フットケアとは足の健康を保つために足の皮膚と爪を手入れすることです。けっして難しくはありません。ふだんの手入れを少し時間をかけて、丁寧にやるだけで充分なのです。それではさっそく実践してみましょう。