公開日:2025.03.07

【介護の資格】未経験者・経験者向けの種類一覧|特徴や取得難易度も解説

【介護の資格】未経験者・経験者向けの種類一覧|特徴や取得難易度も解説

介護業界にはさまざまな種類の資格があり、経験やキャリアプランにあわせて取得することが大切です。
しかし、「どの資格から取ればよいかわからない」「将来に活かせる資格はどれだろう」と悩む方も多いでしょう。

この記事では、介護未経験者・経験者別におすすめの資格種類を、その特徴や取得難易度とともに解説します。
実際に現場で働く職員の声も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

【未経験者向け】介護に関する資格の種類一覧

はじめて介護業界で働く方におすすめの研修は、以下の2つです。

  1. 介護職員初任者研修
  2. 認知症介護基礎研修

それぞれ詳しく見ていきましょう。


資格①:介護職員初任者研修

受講資格なし
資格種別公的資格
修了要件・130時間のカリキュラムを受講
・修了試験に合格
難易度学習内容を理解、説明できるレベルが必要

介護職員初任者研修とは、介護職員として基本的な業務を習得するための研修です。
介護未経験の方は、初任者研修で介護の基礎を学びましょう。

なお、弊社ゴールドエイジでは同研修を修了したスタッフのうち、10%が入社後に受講しています。
働きながら介護について学びたい方は、採用情報ページをぜひ一度ご覧ください。


資格②:認知症介護基礎研修

受講資格介護に直接携わる無資格者
資格種別公的資格
修了要件・eラーニングでの動画視聴
・確認テストに合格
難易度受講が終わると証明書が交付

認知症介護基礎研修とは、認知症を抱える方の現状や基本的知識・技術を学ぶ研修です。
この研修は、2024年(令和6年)度より未経験・無資格の就業者を対象に受講が義務化されました。
認知症ケアに関する基礎知識を習得し、現場での実践に活かしましょう。

なお、弊社ゴールドエイジでは、認知症介護基礎研修や介護福祉士実務者研修を開講しており、働きながら効率的に資格取得を目指せます。
キャリアアップできるサポート体制も充実しているので、採用情報ページをぜひご覧ください。

引用元:愛知県|愛知県認知症介護研修について


【経験者向け】介護に関する資格の種類一覧

介護経験者の方におすすめの資格を、以下3つの目標を例に紹介します。

  1. 介護スキルを向上させたい
  2. より幅広いスキルを身に付けたい
  3. キャリアアップしたい

それぞれ詳しく見ていきましょう。


介護スキルを向上させたい場合

介護スキルを向上させたい場合におすすめの資格は、以下の2つです。

  1. 介護福祉士実務者研修
  2. 介護福祉士

それぞれについて解説します。


資格①:介護福祉士実務者研修

受講資格なし
資格種別公的資格
修了要件無資格者450時間受講
初任者研修修了者320時間受講
難易度・受講内容を踏まえたレポート提出が必要
・実技試験を実施している場合もあり、実践力が問われる

介護福祉士実務者研修とは、初任者研修の上位研修であり、医療ケアを含むより専門的な介護知識・技術を学ぶ研修です。
初任者研修などの他資格を取得していると一部カリキュラムが免除されます。

介護福祉士国家試験を受けるための要件となっているため、介護スキルの向上・キャリアアップにおいて欠かせない研修です。


資格②:介護福祉士

受験資格養成施設ルート指定の養成施設等を卒業
実務経験ルート・実務経験3年以上
・介護福祉士実務者研修の修了
福祉系高校ルート福祉系高校を卒業
資格種別国家資格
合格率82.8%※
※第36回(2024年度)時点

介護福祉士とは、介護分野において知識や技術を習得していることを証明できる唯一の国家資格です。
ご利用者への直接的ケアのみならず、ご家族への相談・援助や現場のリーダーとしての役割も担っています。
さらに、介護福祉士の上位資格である認定介護福祉士は、より多様な利用者に対応し、地域包括ケアや医療との連携強化などが求められている資格となっています。


より幅広いスキルを身に付けたい場合

幅広いスキルを身に付けたい場合におすすめの資格は、以下の3つです。

  1. レクリエーション介護士
  2. 福祉住環境コーディネーター
  3. 介護食士

多様なニーズに応えられるよう、興味・関心のある資格取得にチャレンジしてみましょう。


資格①:レクリエーション介護士

受講資格2級なし
1級2級取得者
マスター1級取得者
資格種別民間資格
修了要件通信講座・テキスト・DVDによる自宅学習
・筆記試験・添削課題の提出
通学講座・12時間分の講義受講
・筆記試験・レクリエーション企画書の提出
難易度筆記試験60%以上で合格でき、再試験可能

レクリエーション介護士とは、高齢者とのコミュニケーション技術やレクリエーションの計画・実行する力を身に付けられる資格です。
レクリエーションを通してご利用者の笑顔を増やしたいと考えている方におすすめの資格です。


資格②:福祉住環境コーディネーター

受験資格なし
資格種別公的資格
合格率※1級14.5%
2級38.1%
3級40.9%
※2023年(令和5年)度

福祉住環境コーディネーターとは、高齢者や障がい者が住みやすい環境に関する知識を習得できる資格です。
医療・福祉だけではなく建築に関する総合的な知識を学びます。
介護用品・福祉用具のアドバイスや、住宅改修計画の立案・進行するときに活かせるでしょう。


資格③:介護食士

受講資格3級なし
2級3級取得者
1級・2級取得者
・2年以上介護食調理の実務従事者
・25歳以上
資格種別民間資格
修了要件講習会を開講している学校で受講
難易度講義内容を理解していれば取得可能

介護食士とは、要介護者の食事に関する専門知識を習得できる資格です。
高齢者は、筋力低下により誤嚥性肺炎を引き起こすリスクが高くなっています。
能力や栄養面を考慮した食事に関する知識や技術を学ぶと、安心・安全な食事を提供できるでしょう。


キャリアアップしたい場合

キャリアアップしたい場合は、以下2つの資格がおすすめです。

  1. 介護支援専門員(ケアマネジャー)
  2. 社会福祉主事任用資格

直接的なケアのみならず、管理や相談といった事業所運営に携わるようなキャリアプランも形成しましょう。


資格①:介護支援専門員(ケアマネジャー)

受験資格・福祉・保険・医療に関する法定資格を所持
・対人援助業務の経験が5年以上(従事日数900日以上)
・または、特定の施設において相談援助業務の経験が5年以上(従事日数900日以上)
資格種別公的資格
合格率32.1%

介護支援専門員(ケアマネジャー)とは、介護の必要な方に対してケアプランを作成し、介護サービス関係者と連絡・調整する資格です。
介護サービス事業者と要介護者をつなぐ、介護業界の中心的役割を担っています。
介護保険制度の知識だけではなくさまざまな方との連携も必要なため、自身のスキル・キャリアアップにつながるでしょう。


資格②:社会福祉主事任用資格

取得方法・大学(もしくは短大)にて指定科目を3科目以上履修
・通信教育
・指定養成機関や都道府県講習会
・社会福祉士、精神保健福祉士の取得
資格種別任用資格※
修了要件指定講義・講習を受講すると取得可能
※特定の職種に従事することで初めて、有資格者としての効力を発揮するもの

社会福祉主事任用資格とは、福祉事業所や社会福祉施設などで公務員として社会福祉に携わるうえで必要な資格です。
社会福祉主事任用資格を取得してから公務員試験に合格すると、社会福祉主事として働けます。
高齢者はもちろん、児童・障がい分野といった福祉全般で活躍できるでしょう。


【社員インタビュー】介護の仕事に携わる人々の声

実際に現場で働く2名のインタビューを紹介します。

  1. 介護職員
  2. 訪問看護職員

具体的な仕事内容や職場の雰囲気を知りたい方は、社員インタビューページもあわせてチェックしてみてください。


インタビュー①:介護職員

介護職員として働く、柴田英津子さんの声を紹介します。

勤務内容デイサービス
主な仕事・入浴介助
・記録整理
・レクリエーションや運動 など
職場の雰囲気・経験豊富な方が多く、勉強になることが多い
・コミュニケーションが取りやすい

「入社当初は無資格だったが、会社の支援制度を利用して実務者研修を受講し、介護福祉士の資格まで取得できたのが嬉しかった」とのことです。
経験豊富な先輩方と協働しながら、知識や技術を学べる点もゴールドエイジの魅力といえるでしょう。


インタビュー②:訪問看護職員

訪問看護管理者として働く、鈴木愛さんの声を紹介します。

勤務内容訪問看護管理者
主な仕事・バイタル測定
・状態の観察、管理
・医療処置
・夜間のオンコール対応 など
職場の雰囲気・みんな協力的で、笑顔の多い職場
・忙しくてもご利用者に喜んでもらえるよう努めている

「ご利用者にゆっくりと寄り添い喜んでいただける職場で、やりがいを持って仕事ができるのが楽しい」とのことです。
病院での経験がある方でも、今までとは違ったご利用者との楽しみ・喜びを共有でき、より成長できるきっかけとなるでしょう。


まとめ:介護の資格にはさまざまな種類がある

介護業界にはさまざまな資格があり、経験や将来のキャリアプランを踏まえて挑戦することが大切です。
専門的な知識や技術を習得するためにも、少しずつ資格取得を目指していきましょう。

なお、弊社ゴールドエイジでは、介護未経験・経験者の方でも「やりたい気持ち」を尊重できるキャリアパス制度が充実しています。
働きながらスキルアップ・キャリアアップしたいと考えている方は、採用情報ページをぜひご覧ください。

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この記事の監修

間井 さゆり

役職内部監査室長
保有資格介護支援専門員(ケアマネージャー)

2006年入社 ゴールドエイジの創業当初から介護事業運営に幅広く携わり、介護支援専門員、館長、内部監査員などを歴任し発展を支えてきた。
現在は内部監査室長としてゴールドエイジの介護事業運営の適正化、効率化を支えている。