【デイサービス】要介護1で利用できる回数は?1回あたりの費用一覧も紹介
デイサービスの利用回数は、ご本人やご家族にとって重要なポイントです。
適切な利用回数を設定すると、要介護1の方は無理なくデイサービスを続けられるようになります。
介護者であるご家族の方も、空いた時間に自分の時間を持てるようになります。
しかし、「要介護1の場合、デイサービスに何回くらい通えばいいの?」「要介護1の場合、デイサービスを利用すると1回いくらかかるの?」とお困りのご家族も多いでしょう。
この記事では、要介護1の方がデイサービスを利用できる回数について解説します。
要介護1における1回あたりの費用一覧表や利用回数を増やすときの注意点はもちろん、デイサービス以外の介護保険サービスもあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてください。
要介護1におけるデイサービスの利用回数
要介護1におけるデイサービスの利用回数について、以下2つを解説します。
- 利用回数の上限
- 一般的な利用回数
それぞれ詳しく見ていきましょう。
利用回数の上限
デイサービスの利用回数に、上限はありません。
また、最低利用回数も設けられていないため、ご本人やご家族の都合にあわせて利用曜日や回数を設定できます。
ただし、デイサービスによっては、通いたい曜日に空きがない可能性もあります。
利用するデイサービスが決まったら、担当のケアマネジャーやデイサービス担当者に空き状況を確認しておきましょう。
一般的な利用回数
要介護1の一般的な利用回数は、週1回から週2回です。
要介護1の方には、身の回りのことをある程度自立して行える生活機能があるためです。
なお、要介護1の方がデイサービスを利用する主な目的は、以下の3つです。
- 体を動かす機会を持ち、心身機能の維持・向上を図る
- 人と交流する機会を持ち、孤立感の解消を図る
- 介護者が休息できる時間を持つ
無理のない利用回数でデイサービスを利用して、運動の機会や他者と交流する機会を持ち、生活機能の維持・向上を目指しましょう。
要介護1の方が自己負担するデイサービスの費用
要介護1の方が自己負担するデイサービスの費用について、以下2つを解説します。
- 1回あたりの費用一覧
- 回数別の費用シミュレーション
具体的な費用を確認して、今後の参考にしてみましょう。
なお、要介護1の方が受け取れるお金や利用できる制度について知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
【関連記事】要介護1でもらえるお金はある?利用できるサービス一覧や希望別の選び方も
1回あたりの費用一覧
通常規模型デイサービス(※1)における1回あたりの費用は、下表のとおりです。
※1 前年度における月平均の利用者数が750人以内のデイサービス
自己負担1割の場合 | 自己負担2割の場合 | 自己負担3割の場合 | |
3時間以上4時間未満 | 370円 | 740円 | 1,110円 |
4時間以上5時間未満 | 388円 | 776円 | 1,014円 |
5時間以上6時間未満 | 570円 | 1,140円 | 1,710円 |
6時間以上7時間未満 | 584円 | 1,168円 | 1,740円 |
7時間以上8時間未満 | 658円 | 1,316円 | 1,974円 |
大規模型デイサービス(※2)における1回あたりの費用は、345円から543円の間となります。
※2 前年度における月平均の利用者数が750人以上のデイサービス
回数別の費用シミュレーション
以下の条件にそって、要介護1におけるデイサービスの費用をシミュレーションしてみましょう。
施設規模 | 通常型デイサービス |
サービス提供時間 | 7時間以上8時間未満 (9:00~16:10) |
利用者の要介護度 | 要介護1 |
利用回数 | 週1回(月4回) |
自己負担割合 | 1割負担 |
通常型デイサービスを7時間以上8時間未満で利用した場合、1回あたりの費用は658円です。
月4回デイサービスを利用した費用は、「658円×4=2,632円」となります。
同じ条件で、週3回デイサービスを利用した費用をシミュレーションしてみましょう。
仮に月12回デイサービスを利用した場合、「658円×12回=7,896円」となります。
なお、デイサービスの食事代や日用品購入費は介護保険の適用外となり、全額自己負担となる点に注意してください。
要介護1でデイサービスの回数を増やすときの注意点
要介護1の方がデイサービスの回数を増やすときは、「区分支給限度額」を超えないようにしましょう。
区分支給限度額とは、介護保険サービスの費用について、税金で負担してもらえる金額の上限を指します。
区分支給限度額は、1か月ごとに設定されており、毎月1日にリセットされます。
ただし、当月の上限額を超えた費用は全額自己負担となります。
デイサービスの利用だけで、限度額を超えるケースは多くありません。
しかし、デイサービス以外の介護保険サービスを利用すると、上限額をオーバーするおそれがあります。
要介護1でデイサービスを利用している方で併用が多いのは、以下のようなサービスです。
- 訪問介護(ホームヘルパー)
- 短期入所生活介護(ショートステイ)
- 福祉用具貸与
要介護度が高くなった場合、ご本人や家族のサポートのために、他の介護サービスを併用する場面が増えてきます。
将来に備えて、今からでも介護保険制度の知識を身につけていきましょう。
なお、弊社ゴールドエイジでは多様なサービスを受けられるサ高住を運営しております。
お近くの入居先を探している方は、施設一覧ページもぜひご覧ください。
【デイサービス以外も】要介護1の方が利用できるサービスの種類
要介護1の方が利用できる介護サービスについて、3つの類型から紹介します。
- 居宅サービス
- 通所サービス
- 入居サービス
それぞれ詳しく見ていきましょう。
種類①:居宅サービス
居宅サービスは、自宅で生活している要介護者を対象とした介護保険サービスです。
利用者のお宅を訪問して必要なサービスを提供し、自立した日常生活を送れるようサポートしてくれます。
要介護1の方が利用できる主な居宅サービスは、以下のとおりです。
- 訪問介護(ホームヘルパー)
- 訪問入浴
- 訪問看護
- 訪問リハビリテーション
- 居宅療養管理指導
- 短期入所生活介護(ショートステイ)
なお、居宅療養管理指導とは、何らかの事情により通院が困難な利用者に提供される介護保険サービスです。
歯科医師や看護師などの専門職が、利用者の心身の状況や環境を把握して、療養に必要な指導や管理を行ってくれます。
種類②:通所サービス
通所サービスは、サービス提供施設に通って利用する介護保険サービスです。
要介護1の場合、4つの通所サービスを利用できます。
- 通常型デイサービス
- デイケア(通所リハビリテーション)
- 認知症対応型デイサービス
- 療養型デイサービス
通所サービスの長所は、自宅から施設まで送迎車両がお迎えに来てくれる点です。
悪天候の日も利用できるため、足もとに自信のない方も安心して通えます。
離れた場所で暮らすご家族が安心して利用できる点も、通所サービスの大きなメリットといえるでしょう。
種類③:入居サービス
入居サービスは、介護施設に入居して、24時間体制で介護サービスを受けられる介護保険サービスになります。
要介護1の方が入居できる主な介護施設は、以下のとおりです。
- 介護付き有料老人ホーム
- 住宅型有料老人ホーム
- サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)
- グループホーム
グループホームは、「認知症対応型共同生活介護」と呼ばれる認知症の方向けの介護施設です。
要介護1の方も入居できるものの、医師による認知症の診断が必要になります。
近年は、将来への備えとして、早めに入居サービスを検討するご本人やご家族が増えてきています。
要介護1の方で、将来に不安のある方は入居サービスの利用も検討してみましょう。
要介護1で入居するならゴールドエイジのサ高住もおすすめ
弊社ゴールドエイジは、要介護1の方も入居できるサ高住(サービス付き高齢者向け住宅)を運営しています。
ゴールドエイジのサ高住には、理学療法士や作業療法士といったリハビリ専門職が在籍しています。
「体を動かす機会を持ちたい」「なるべく自分の足で歩いていきたい」といった要望にも対応可能です。
また、ゴールドエイジのサ高住は、認知症の方の入居も受け付けています。
事前面談を通して「どのような不安があるのか」「どのような対応が必要か」を確認してから入居手続きを進めます。
ゴールドエイジの支援内容について詳しく知りたい方は、サービスページもご確認ください。
まとめ:要介護1のデイサービス利用回数はケアマネに相談を
デイサービスの利用回数に上限はなく、支給限度額をオーバーしない範囲であれば増回も可能です。
利用回数以外にも、サービスの組み合わせ方などで気になることがあれば、ケアマネジャーへ積極的に相談してみましょう。
なお、弊社ゴールドエイジではサ高住だけではなく、有料老人ホームも運営しております。
また、ゴールドエイジでは介護認定を受けている入居者の中で、要介護1の割合は約24%です。
介護施設を探している方は、施設一覧ページをぜひご覧ください。
【関連記事】【要介護度別】もらえるお金はある?介護にかかるお金や支援制度も解説
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【関連記事】認知症向け介護施設一覧|入所にかかる費用や選び方のポイントも解説
この記事の監修
間井 さゆり
役職 | 内部監査室長 |
保有資格 | 介護支援専門員(ケアマネージャー) |
2006年入社 ゴールドエイジの創業当初から介護事業運営に幅広く携わり、介護支援専門員、館長、内部監査員などを歴任し発展を支えてきた。
現在は内部監査室長としてゴールドエイジの介護事業運営の適正化、効率化を支えている。