第14回『介護事例発表会』開催

 10月24日(木)に一宮のシビックホールで100名程の参加者で開催されました。地域のケアマネジャーさんやソーシャルワーカーさん、そしてドクターや銀行さんや国の支援機構の東京の審査部の方々も参加していただきました。そして私の感想は、あれからもう14年も過ぎてしまったのかと、感慨もひとしおでした。この発表会を始めた時は3館くらいの発表でした。それが今回は社内発表が50館でZoomで行われ、全社員が投票してトップ5を決定しました。そして今回選ばれた5館の発表が行われたのです。
 一言で言うと今回は特に発表内容のレベルが『異次元』で素晴らしいものになっていて、私は感動してしまいました。何が異次元かと言うと『介護事例発表会』なのに介護の話が全く1つもなかったのです。
 5館の発表の⑴は『介護美容で職員の資格を活かしてご入居者様に喜んでいただいた事例』でハンドマッサージやフットマッサージを通じて一人一人の個人対個人の親密なコミュニケーションを持つことによって、入居者様の心が開いた事例です。私達は毎日忙しく走り回っています。一人一人の入居者様に深く関わる時間がなかなかありません。そんな中で体に触れて、肌に触れて優しくマッサージすることによって入居者様は安心して信頼して私達にやっと心を開いていただけることがわかりました。当然介護報酬はいただけないのですが、これからは全社員さんが心がけてやるべきだと実感しました。
 ⑵は『ACPに基づいたケアを行なった事例』ACPとはアドバンス・ケア・プランニングで自分の最期をどう迎えたいかのお互いの確認です。お互いとはご本人と家族やドクターや介護職員などです。大変に重い内容となっています。私達ヘルパーがそれを行うことが期待されているのです。精神力の強さが要求されますし、アドバイスをする場合もたくさんの知識と経験が必要になります。しっかり準備して努力をすべきです。
 ⑶は『バイキングを通して地域のケアマネジャーさんと定期交流。そこから公的な在宅医療介護ネットワークを確立した事例』です。これはもう完全に異次元でした。これは経営戦略、販売戦略、営業戦略、商品戦略なのです。それを試食を理由にバイキングのご案内をする。初めは3・4人の参加者が3・40人の参加者になってしまってネットワークができて、館への入居促進に大成功した事例でした。凄いの一言です。是非とも各館も実行願います。
 ⑷は『障がい者雇用の2名の職員が一人立ちするまでに成長した事例』です。これがまた凄いのです。私からすると奇跡は起こるんだと確信しました。家族が引っ越すので辞めなければいけないのに、辞めたくないと言って1時間以上かけて通勤してゴールドエイジで働いてくれている障がい者の完全自立の物語です。感動しますし涙が出ます。ご両親も同じです。介護される側の障がい者が、介護する側で人の役に立てることを証明したのです。驚きと感動しかありません。社員さんも信念を貫いて良くやっていただきました。深く感謝申し上げます。
 ⑸は『人生最後の挨拶をご家族様と済ませるも、ある日を境に奇跡の復活。もう一度夢を叶えるまでを記録した事例』です。これがもう最高の凄い奇跡の物語です。是非ユーチューブで動画データをご覧ください。私はもう笑ってしまいました。99.9%の看取り状態から歩行訓練で歩けるようになり夢を叶えたのです。その夢とは何だったのでしょう。行きつけの店で『えびフライ』を食べることだったのです。素晴らしい人生だと思います。
 私は介護会社をやっていて良かった。そして社員さんに恵まれて本当に良かったと感謝いたしました。
5つの事例発表をYouTubeで公開中!→第14回ゴールドエイジ介護事例発表会