第14回『介護事例発表会』開催

 8月27日(火)から29日(木)の3日間が全国大会出場の『予選』でした。52の事業所が15分ずつの発表を行なって優秀なチームが10月24日(木)の『全国大会』で発表を行います。尾張一宮駅前のiビル7階のシビックホールで13時30分から16時まで行います。地域のソーシャルワーカーやケアマネージャーさんにも参加していただいて、もう14年目になりますが、大変に重要で貴重な発表会となっています。
 前回も私は取り引き先の銀行と参加しましたが、感動の連続でした。涙あり笑いありの素晴らしい発表でしたので、強烈な印象が残っていていつまでも忘れられない体験をさせていただきました。当社の社員さん達がやってくれていることばかりの発表なのに、新鮮だと感じるのは私が社員さん達のやっていることが分かっていないからだと反省してしまいました。もっともっと日常のゴールドエイジの活動の大切さに注目していきたいと思います。
 審査の基準は⑴『プレゼン力評価』。それは①表現力②構成力③説得力④時間配分⑤演出力です。そして⑵は『事例内容評価』。①問題の発見②論理性③再現性④個別性⑤独創性。各5点で50点満点評価となります。Zoomで行う予選のタイトルは6つで、全52事例が発表されます。『在宅介護・在宅医療』9件『認知症』8件『リハビリ』9件『社会参加』9件『教育育成』6件『その他』11件です。
 3日間の各発表の賞金総額66万円です。6つのテーマの発表は1位から5位。総合ランキングは1位(10万円)2位(5万円)3位(3万円)となります。それ以外にも審査員長賞・今瀬先生賞(5万円)。審査員賞3本(各3万円)です。1年間かけて準備して年1回の発表で、それをもう14年間も続けているのです。全国の介護付き高齢者向け住宅は約4,600社あるのですが、この発表会を開催している会社は少ないと思います。
 ゴールドエイジは全国で第9位の運営世帯数の実績(4,600社中)がありますし、東海4県下では1番の実績ですから、他の会社さんの見本になるような介護をしなければいけないと思います。そのためにもこの発表会のような地道な活動を続けていかなければなりません。社員さんも忙しい毎日の中での研究会や打合わせは苦労だとは思いますが、努力を続けていただきたいと思います。
 涙あり笑いありの発表会だと言いましたが、皆さんの発表を聞いていますと本当に涙が出る程感動してしまいます。私も73歳(9月で)ですから涙腺がゆるんでいるのでしょうか…。そしてつい笑ってしまいます。これが『泣き笑い』なのでしょう。介護の現場の現実は非常に厳しいのです。ギリギリのところで高齢者の命をかけた戦いとなっています。社員さん達もギリギリのところで頑張ってくれています。なのに優しさがあって思いやる気持ちがあると、現場は笑顔なんです。笑いで現場の問題を吹き飛ばすというか、どんな厳しい状況であっても高齢者に笑顔で明るく接してくれています。それが高齢者には一番嬉しいことなのです。
 人生の最後の30年間(70歳〜100歳)を最高の人生だったと言ってもらうのが私達の目標で私達の使命なのです。簡単なことではありませんが一生懸命にやりたいと思います。ただ1つだけ私が悲しく感じる時は、この事例発表会に登場した主人公の入居者様がお亡くなりになったと聞いた時です。やり切れない程残念な気持ちになります。しかし仕方がありません。当然私にも死は訪れるのですから笑って受け入れるしかありません。