高専賃は『鬼っ子』かもしれない・・・?

『鬼っ子』とは、生まれない方が良かった…、子供。周りからも毛嫌いされて、どう言う訳か人にも迷惑のかけっぱなし…。まあ一言で言って、居ない方がいい訳ですね。
高齢者専用住宅・高専賃も全国で1100棟3万3千戸が登録されたり、建設されたりしましたが、今、完全に『鬼っ子』です。
国も一旦全部中止(登録を廃止)して、来年から基準を変更して再度新しいシステムとしてスタートさせる事が決定されました。

ゴールドエイジの『適合高専賃』は間取りや設備など、すべてこの新基準を満たすレベルの高い建物ですから、来年以後も高専賃『住宅』としての運営が続けられます。
しかし1室25以下の今までの高専賃はもう『住宅』とは認められず、『廃止』か『有料老人ホーム・住宅型』としての『施設』扱いとなります。
国の方針の大幅な見直しは、これも一言で言うと『国の失敗』なのですが、今後も財源のない中で高齢者問題を解決したいと言う『お役人』は大変に真面目にいい制度を作られたと私は高い評価をしています。国交省・厚労省は全力でこの高齢者対策を行ったのです。
しかし『鬼っ子』でした。全国中で高専賃の倒産・廃業・撤退があり、高専賃を手がけた会社はほとんど失敗して、赤字経営に苦しんでいます。しかし私はその失敗の原因は国ではなく、民間の高専賃運営会社にあったと考えています。

これも一言で言って『儲けたい』業者はすべて高専賃から撤退すべきでしょう。高齢者事業を会社の利益のためにやりたいのなら、高専賃はやめるべきです。簡単な経営ではありません。
介護収入を上回る人件費が発生し、家族でもできない夜間24時間の介護を行い、いつも病気や死亡の緊急事態に対応することは普通の会社の普通の社員ではできないのです。
今まで日本中に建設された『介護付有料老人ホーム』は普通の会社でも運営はできました。何故なら、人件費は同じで介護収入が私達の高専賃の5倍以上あるのですから簡単ですね。24時間もあたり前です。
しかし国にはもう予算がありませんし、高齢者の数は莫大で、もう若い人は居なくなります。今までの様に老人ホームに国は一人当り平均25万円も介護報酬は出せません。特養・老健にいたっては33万38万も毎月国のお金が使われるのですから、もう無理ですね。

ちなみに私達の高専賃はこれらの『施設介護』ではなく、『訪問介護』です。そして一人当り平均5万円の介護収入ですから、国の負担は1/5以下で助かりますし、高齢者は1割負担ですから5000円。これも一言で言って、『国も高齢者も助かる』『理想の介護』なんですね。
しかし運営会社だけは『赤字』が続きますから苦しいのです。苦しいから設備もないのに寝たきりの老人を入居させたり、生活保護者の老人ばかり集めて入居させて商売にしたり酷いものです。先日テレビ局のインタビューを3時間受けましたが、あまりにも酷い高専賃の特集番組をニュースで放送したいので協力して下さいと言っていました。

私は高専賃が一番いい制度だと信じて疑いませんから、続けます。大変に生意気ですが、高度な経営手法で黒字化していますから、すごく楽しい経営なんですね。日本の高齢者問題の解決に、お役に立てればと考えています。