新型、『高専賃』第2弾、爆発…。

このタイトルは少し不気味ですね。何か新型のテポドンの2発目が発射されて、日本上空で爆発した…。やっとおさまったウィルスの新型が発見されて、日本中に第2弾の爆発的な感染が始まる…。 私は『高専賃』を一生懸命に運営している会社の社長ですが、高専賃(高齢者専用賃貸住宅)が嫌いになってしまいました。私にとっての高専賃は、テポドンや怖いウィルスの様なものだったのかもしれませんね。 その理由を3つお話ししますと、 ①一戸6万円家賃の500戸分で、月に3000万円、年間で3.6億円の家賃を、私が全額支払っています(一括借上システム)。過去の累計入居者数は500人を越えていますので、全室満室のはずなのですが…。日本で初めて法律を作って始まったこの高専賃の退居率のデータがありません。そのデータは私が作ったと自負していますが、平均年齢83才の入居者の『退居率』はものすごく『異常』に高いのです。入居させても、させても、退居してゆくのです。退居とは、入院とお亡くなりですね。これでは私がいくらお家賃を払い続けても、砂に水をまく状態ですね。テポドンより、新型ウィルスより『怖い仕事』でした。そしてこれでは高専賃を建てた費用(土地・建物)60億円は、いったいどうなってしまうのでしょうね…。 ②家族でもできない、高齢者のお世話を、昼も夜も関係なく、24時間全社員で努力しています。法律ではなく親切な心で一生懸命にやればやるほど、高専賃の介護の仕事は『赤字』です。 たとえば、介護報酬と言われる売上金の入金が月に2000万円あったとして、支払い(人件費・経費)が3000万円あるのです。おかしな話しですね。毎月1000万円の赤字、年間1.2億円の赤字。ボランティアの気持ちでないとやれませんし、この不足のお金は、私が出しています(会社への貸付け)。ですから私はこのごろ、すごく貧乏になってしまいましたね。しかし介護報酬は政府の決めた点数制度の法律ですから、私にはどうすることもできません。 ③高齢者の望むものは、『高専賃』ではない。と言う事が私にははっきりと分かりました。高齢者は『住い』と『介護』だけではなく、『医療』と『看護』もほしい、と切実に要求していました。 ですから、介護以外に『デイサービス』や『デイケア』や『訪問看護ステーション』そしてやはり『在宅医療』でした。これらがあって初めて高齢者の満足と安心と信頼が得られるのです。 と言う事で、私と国の始めた『高専賃第1弾ロケット』は大失敗。しかし私も国も日本の高齢者問題を、あきらめると言う事はありません。そこで、『新型』『第2弾』ロケットの打ち上げを、2012年4月1日に計画していますね。 そして結論を先に言いますと、『爆発』とは、この『新高専賃』は良いものとして爆発的に日本中に広まります。 その理由を決定ではありませんが10コ申し上げます。①建設に補助金。②家賃補助。③調整地域に建設可。④住宅支援機構(公庫)の融資可。⑤担保主義から運営評価で融資。⑥付属建物(デイ・診療・看護テナント等)も融資可。⑦夜間介護に包括請求(これで夜間介護の赤字がなくなる)。⑧生活支援費の介護包括扱い。⑨訪看の医療行為拡大。⑩在宅医療の充実。 高専賃行政が始まって5年間、五里霧中の苦しい運営でしたが、この『第2弾』が必ず高齢者を幸せにするはずです。そして私達運営会社もやっと世の中のお役に立てたね。と社員と社長が涙を流す事になれば、日本の高齢者問題は半分解決ですね。期待しています。