『社長のひとりごと』50号記念、別冊号出版。

わくわく夢ニュース『社長のひとりごと』を毎月書き始めて、4年2ヶ月、50回になってしまいました。
2007年2月から2011年4月までの、一言で言って『高専賃奮闘記』ですね。また一言で言って、『私の人生最大の失敗と苦労のお話し』です。

五言で補足説明をすると、①住宅建設から医療・看護・介護の異業種に参入した苦労。②ヘルパーやケアマネなど200人以上の人が辞めていく苦労。③重度介護と認知症と看取りとの苦労。④700人分の入居募集と空室と異常な退居率の苦労。⑤やはり一番苦しかったお金の苦労。まあ10億円以上の私財を全て注ぎ込んでやっと今期から会社全体で『黒字決算』です。ですからこの4年2ヶ月は私にとって、苦しみでは10年分で、時間の感覚はあっと言う間の1年と言うところでしょうか…。
しかし1つだけ言い訳を言わせていただければ、当初から深夜にヘルパーを常駐させていましたが、今の介護報酬制度では1円ももらえません。そして『高専賃』と言う全く新しい国の制度が、国民に普及せず、先月にはその高専賃自体も無くしてしまう法案が可決されました。一生懸命にやっていた私達は一体何んだったのでしょうね…。冗談抜きで『悪戦苦闘』の50ヶ月でした。
しかし、世の中はそんなに捨てたもんじゃありません。私達の体験した苦労が、国の医・看・介の改正に役に立ち、これから国がやろうとしていることと、ゴールドエイジが5年前からやっていた事がほとんど同じ内容になってきたんですね。

国の方針のポイントは、①24時間訪問介護(無報酬が定額報酬制度)②生活支援の人員配置基準化(無報酬が包括請求化)③訪問看護との提携(ゴールドエイジは実施済)④訪問診療との提携(これも実施済)⑤在宅での看取り(これも毎月数名の実績)⑥食事を含む生活費の低減(ゴールドエイジエコは3.8万円家賃)⑦包括請求でも詳細な介護記録が必要(4年以上かけて介護経営のコンピューターを開発済)⑧高齢者住宅での効率の良い介護(全国10棟、621人の運営実績)⑨その拠点を中心に地域巡回介護(現在準備中)⑩デイサービスでの機能訓練、認知予防(現在6ヶ処で実施済)⑪人材教育と評価システムの補助金(実施済。人件費4%補助有り)
その他、求人募集のノウハウや採用試験のノウハウ。効率の良い組織と役割り分担。シフトの組み方と予定実績のコンピューター化。入居募集や賃貸管理や家賃回収。年間イベントやご家族への入居相談など、たくさんのノウハウを作ることができましたね。

特に自慢したいのは『介護事業経営PCソフト』ゴールドケアラインNo2です。毎日5時1分に全営業所の一日の数字がインターネットで携帯へ送信されます。院長先生や施設長や一般社員など、セキュリティ機能付で全ての経営分析がグラフで表示されます。入居者の入居率やヘルパーの稼動率や労働分配率や介護報酬消化率などすべての数字が出て、各社ごとにカスタマイズも簡単です。タイムカード付で給与計算もできますし、会計ソフトとも連動して経理も完了します。社員3人から3000人まで対応できる経営ソフトです。
これで毎月の経営チェックも経営改善指導も簡単ですね。これからの新しい制度の介護事業には必ず必要です。

さて、50ヶ月が過ぎて、また新しい時代が始まります。きっと、必ず、絶対にこれからも頑張ります。そして大きな目標の『チーム在宅(医療・看護・介護・生活支援・ご家族の5者のチーム)』で『経営品質的な看取り』を実現したいと決心しています。今後共宜しくお願い申し上げます。