成功事例紹介シリーズ『自立型ゴールドエイジ』

もうオープンして4年でしょうか。ずっと69室が満室です。2人部屋もありますから、85人以上の高齢者がヘルパーの必要な介護を受けながら、『仲良く生活』していただいています。

まあ一言で言って85人の大型高専賃が、約10ヶ月で満室になって、その後も4年目までずっと満室が続いているなんて話しは聞いた事がありません。入居希望の待機者が何人も居るので、満室が続くんですね。すごい事です。
場所は埼玉や東京や神奈川ではありません。岐阜県の瑞浪(ミズナミ)市です。人口は3万人のド田舎で山のふもと。しかも周りには国の介護施設や特定施設の介護付有老がいくつもあるのです。競争の厳しい場所で、この大型の『ただの高専賃』がなんで満室経営を続けられるかについてお話しします。

さてその第①のヒントは…? 1ヶ月間の来客数が、なんとなんと『600人』もあると言う事。300人がご家族であとの300人が友人のご訪問ですね。こんな高齢者住宅が何処にあるでしょう。一般的に施設でも高専賃でも、私共やヘルパーから『ぜひ月に1回か2回はおばあちゃんのご様子を見に来てくださいませんか。』とお願いしても、ご家族はお忙しいのでなかなか来ていただけません。ご友人の訪問はもっと少ないですね。600人を69室で割ると、1室当り月に8.7回の来客です。
この生き生きとした高齢者のゴールドエイジでの生活が目にうかびますね。平均年齢84才。自立から介護度5の方までお住みです。平均介護度は1.8です。比較的に介護度が低いので、私は『自立型高専賃』と呼んでいますが、介護度5や認知症の高齢者も多数入居されています。

ヒント② 毎週金土は『カラオケ』と『映画上映』ですし、『大型イベント』も年6回。『紳士淑女の会』では、さながら自治会長さん達の集会ですね。たくさんのご意見を出していただいて、より良いゴールドエイジの運営にご協力いただいています。厳しいご意見もたくさんいただいてスタッフも『日々の改善』に努力しています。

ヒント③ 食費は月4.5万円いただいています。社員が自分達で料理を作ってお出ししますから、4.5万円でも大変においしいお食事ですね。曜日によっては2コースの中から選べます。やはり高齢者に限らず、『食事』が一番の楽しみですね。
スタッフも『おいしい、まずい』のご意見を聞きながら、一生懸命に料理しますから、入居者にも『心』が伝わります。やはり外注の食事業者さんではもう1つ満足度が下がりますね。あとは喫煙自由、お酒も自由にお飲みいただいています。

さてさて、何故この大型高専賃のゴールドエイジが『常に満室』なのでしょうか…?
答えは1つです。運営しているスタッフの『人間力』です。

ここは優秀な人材が多くいるのですね。『優秀な人材』とは、いい大学を出た賢い人達と言う意味ではありません。親切で優しい心遣い。人のお世話をして喜んでいただくことが大好き。入居者である高齢者の立場に立って、お役に立とうと一生懸命に努力して働く人達のことですね。感謝と思いやりの心をいつも忘れずに運営していると入居は満室なんですね。そして心の優しい入居者さんでいっぱいです。
私はここで生活をするすべての入居者さんと社員さんには頭が下がる思いです。こんなゴールドエイジがもう1つ、もう2つと増えてくれれば、私はそれ以上に何の望みもありません。