【高齢者】『チーム在宅』の志(こころざし)

家族が高齢者の介護を一人かかえますと、もう大変ですね…。私の家でも、84歳の私の母親が、『認知』になってしまって、家内も子供達も世話するのが大変です。相変わらず私には何もすることができません。家内や子供達の献身的な母親の介護に感謝するしかありません。
しかしそんな中で『デイサービス』は本当にありがたいですね。認知の母親がデイサービスで介護のヘルパーさんや健康管理で看護師さんにお世話していただいているので、我が家は『家庭崩壊』をまぬがれています。もしデイサービスが無ければ、家内は会社での仕事を辞めないと母親の介護はできません。もし仕事を辞めて介護に専念しても、これは危険です。
いつまで続くか分からない介護ほど辛いものはありません。家内の神経がまず壊れて、次に体も悪くしてしまいますね。非常に『危険』です。一人の娘が家内を助けて母親の介護をしてくれていますが、つくづく思うのは、家内一人では無理だということ。やはり二人の女性が一人の老人の介護をしないと、『心も体も』持ちませんね。ですから『デイサービス』に感謝、感謝です。私の会社のデイサービスではありますが、一人の利用者の家族の本心で申し上げて、『本当にありがとうございます。』と申し上げます。

そもそも私が『介護・看護・医療』と『高齢者専用の住まい』を8年前に始めた理由も『祖母の介護』の辛い体験からでした。それが今は母の介護でヘルパーさん達に助けられている訳です。祖母は94歳で亡くなりましたが、5年間の家での介護で『家庭崩壊』ギリギリでした。この時はデイサービスもありませんね。ですから私はこの体験で介護は①専門の『介護技術者』と②専門の『介護設備』のないところでやってはいけないと考えました。
そして30年間社長を続けた会社を54歳で退職して、たった二人の社員で『高齢者の住宅』と『介護事業』の会社を名古屋で始めました。そして今年であっと言う間の8年間が過ぎてしまいました。早いものですね。そして今は650人の高齢者をお預かりしていて、その後にはご家族がおみえです。人生後半で少しはお役に立てる仕事をさせていただいたのでしょうか…。私としてはこの仕事を始めて良かったなーと実感しています。

さて、お話しした通り、一人では何もできません。一人の高齢者を支えてお世話するためには、『5者』が必要ですね。5者とは①『ヘルパー』②『看護師』③『医師』④『生活支援員』⑤『ご家族』です。これをゴールドエイジでは『チーム在宅』として活動を続けています。どれか一つ欠けても『高齢者の幸せ』は実現されませんね。一つ一つに大切な役割と責任があるのです。私の言う『専門の技術者達』です。
そしてエアコン付の滑らない手すり付の50mの長い廊下があるので、歩行訓練ができます。段差の多い狭い家で生活していた歩けない高齢者がゴールドエイジに住むと、どんどん歩ける様になるのは不思議なことではありませんね。機械浴や大きなお風呂に入って、毎日健康診断をして、栄養士の美味しい料理を食べて、夜中も夜勤のヘルパーさんに見回りしてもらって大安心ですね。これが私の言う『専門の介護設備』のある『専門の高齢者住宅』です。

ゴールドエイジの志(こころざし)と理想はもっともっと大きいのですが、すみません。できるところから少しずつ良くしていきます。手を抜かずに、一人一人の社員さん達で『チーム在宅』の理想を実現したいものです。