【高齢者】サ高住は危険水位…!!

さてさて、サ高住が何件も『倒産』しそうですね。赤字経営を2、3年続けていると会社は倒産するものです。別に珍しいことではありません。

 『会社の寿命』は10年で100社中94社が倒産します。6社(6%)しか生き残れないんですね。20年で1,000社中3社(0.3%)しか生き残れません。ついでに30年ですと、10,000社中3社(0.03%)で9,997社が消えて無くなります。現実とはこれ程に厳しいものだと実感しています。

 私はおかげさまで『39年間』生き残って会社経営をしていますが、この39年間の間に私の知り合いの経営者はほとんど全部、倒産か廃業で無くなってしまいました。老舗の100年企業と言われる会社は本当に少ないものです…。

 そしてサ高住(介護サービス付き高齢者住宅)の経営は特に難しいと私は考えています。普通の経営者ではやれません。優秀な経営者が全力で命がけでやらないとサ高住は『黒字経営』にならないのです。私は優秀ではありませんから、このサ高住経営の9年間の内6年間は『赤字経営』でしたね。しかし私は命がけでやる性格ですから、個人の資産も別会社の資産も全てつぎ込んで、11億円を無くしてやっと黒字にいたしました。

 本当に苦しい6年間でした。しかし今はそのたくさんの失敗をもとに成功のビジネスモデルを作って『サ高住学校』(2泊3日)で教えています。卒業生も350人程になりました。この中には50人以上のドクターもおみえですし、サ高住の経営で苦しんでいる経営者もたくさんご参加されていました。私の考えと信念は、この難しいサ高住の経営に成功すれば、そして介護報酬は少なくても黒字にできれば、『サ高住が日本を救う!!』ということです。

 2010年の国民医療費37.4兆円、介護保険給付7.8兆円、合計で45.2兆円です。それが2025年には60兆円と21兆円で81兆円になるのです。公共工事がいつも問題になりますが、たった6兆円の話ですね。そして一人当たりの介護報酬(介護会社の売上)は国の施設の療養型で月45万円、老健で30万円、特養で28万円です。民間の介護付有老で20万円。そしてサ高住はなんと8万円なんですね。大きな土地と建物を持って24時間介護して『一人月8万円』平均ではどこも赤字経営は当たり前ですよね。しかしゴールドエイジは黒字です。

 老健と比べても報酬は約4分の1ですから、日本中の高齢者の介護と医療が『サ高住』で行なえるようになれば、2025年度の81兆円は半分の40兆円になると私は考えています。だからサ高住が日本を救うのではないかと申し上げています。しかししかし、その経営は簡単ではありませんね。

 2025年までにどうも100万戸のサ高住が建設されるらしいのですが、このままいくと6割の60万戸のサ高住が倒産すると言われています。それは私も全く正しいと考えています。ですから一生懸命にボランティアで『サ高住学校』を月に一回開いて、成功のマル秘のノウハウをテキスト付で24時間もお話ししているのです。しかしどうも手遅れのようです。何件も倒産しはじめましたね…。

 残念なことですし、そこにお住まいの高齢者はどうするのでしょうか…。新しいサ高住はいっぱい建っていますから、まあそこに引越しすればいいのですが…。赤字では会社はやれませんが、『利益を目的』に会社経営をしてはいけません。世の中のお役に立つことが第一ですね。人に言うより自分で実行ですから、私自身が経営者としてしっかりしなければと考えています。