【高齢者】『サ高住』が日本を『本当に』救う…?

 介護保険の財政状況は、平成25年度の予算ベースですと『介護保険総額』は『9.4兆円』でした。その内訳は①65歳以上の保険料1.8兆円②40歳から64歳の保険料2.5兆円③国の負担2兆円④都道府県の負担1.3兆円⑤市町村の負担1.1兆円⑥自己負担0.7兆円ですね。

 さてこの介護保険の9.4兆円の負担が、11年後の平成37年度(2025年)には『21兆円』になると計算されています。その増加の第一の理由は、2015年に、戦後に生まれた団塊の世代の806万人が全員65歳以上になるということ。そして2025年にはその人達が全員75歳以上の『後期高齢者』になるからですね。

 びっくりする程のこの介護保険料は、払えるのでしょうか。誰が払うのでしょうか…?はい、それは日本の全国民の負担となる訳です。消費税の1%は2.5兆円ですから、この介護保険の21兆円だけで『8.4%相当』の消費税となります。

 さて次に平成24年度の実績の『国民医療費総額』は『39.1兆円』でした。内訳は①国の負担分10.1兆円②地方の負担分5兆円③事業主保険料(会社負担の保険料)7.9兆円④被保険者保険料(病院に払う保険料)11.2兆円⑤その他4.9兆円です。さてさて、この39.1兆円が2025年には『60兆円』になると発表されています。もう大変ですね。消費税1%が2.5兆円ですから、60兆円は消費税『24%相当』となります。

 なんと介護と医療合計で2025年には『81兆円』で、それは『32.4%相当』の消費税です。まあ33%の消費税にしても全て介護と医療でこの81兆円は消えて無くなってしまうのです。これで日本の未来は真暗闇ですね。税収入が45兆円しかないのに介護と医療で81兆円が消えて無くなるのです…。

 2025年に550万人の高齢者がいるとして、21兆円の介護保険なら、『一人当り380万円』ですね。しかしこの550万人の高齢者をもし『サ高住』で全て介護のお世話をしたら、サ高住の介護費用は『一人当り約100万円』ですから、なんと『5.5兆円』になってしまって、21兆円が5.5兆円ですから15.5兆円も介護保険が少なくなるのです。15.5兆円は『6.2%相当』の消費税ですから、国民の負担はずっと少なくなるんですね。これが私の主張する『サ高住が日本を救う!!』第一番目の理由です。

 次に医療保険の中でも入院費用が高額です。特に『終末期の医療』は一週間で300万円、500万円かかると言われています。今は年間死亡者は120万人の中の100万人が病院でのお亡くなりですね。100万人×500万円=5兆円。2030年には高齢者のお亡くなりが40万人増えて160万人。140万×500万円=7兆円。

 さてここでも『サ高住が日本を救う』のが私の主張です。その理由は、サ高住は『看取り』ができます。ヘルパーやナースがいますし、ドクターも定期的に来ていますから高齢者も安心して医療が受けられるのです。サ高住が頑張れば、その他含めて『10兆円』は医療費を下げられると私は考えているのが第二番目の理由ですね。

 介護15.5兆円プラス医療10兆円は25.5兆円の保険料の節約(10.2%相当の消費税)がサ高住でできるんだということです。今私達が一生懸命に努力しているサ高住が、国のお役に立てることは本当に嬉しいことです。しかしその分、介護保険をあまり使わないサ高住の運営は大変に難しく『苦しい経営』となります。しかし私は今でも上手く成功させていますから、これからも頑張ります。そして『本当にサ高住が日本を救う』頃に私はお亡くなりになるかもしれませんから、それまでは社員さんも入居者さんもご協力を宜しくお願い申し上げます。