【高齢者】ゴールドエイジ『藤沢』と『藤枝』がオープン

 『藤沢』は小田急江ノ島線の長後駅から歩いて3分です。神奈川県藤沢市長後ですから、東京駅からJR東海道本線で藤沢で乗り換えて、小田急江ノ島線で長後駅で降ります。東京から1時間18分ですね。『藤枝』は静岡県藤枝市のJR藤枝駅からバスで10分のところにあります。

 『藤沢』はサ高住が55戸で98%の入居率。住宅型有料老人ホームが14戸あって79%の入居率。合計69戸で65戸入居ですから94%の入居率です。それ以外にクリニックが内科、眼科、整形外科、泌尿器科、歯科と薬局が入居されていますから、医療モール併設の高齢者住宅となります。入居されている高齢者にも安心の医療体制ですね。

 『藤枝』はサ高住が57戸で95%の入居率。住宅型有料老人ホームが28戸で97%の入居率です。合計で85戸で81戸の入居ですから95%の入居率となります。こちらもクリニック併設で、脳神経外科、泌尿器科と薬局が開業していただいています。

 この2つの施設は経営と運営をコバヤシ・ファシリティーズ様から引き継いだ形でのオープンとなりました。社員さんも150名引き継ぐことになりました。コバヤシ・ファシリティーズ様は3月16日に破産申請を出されまして、3月末日で倒産されました。

 全国的にも『サ高住の倒産』が多くなってきました。私がいつも申し上げているサ高住の60%は赤字経営で、『倒産』していくでしょう、という予想が当たり始めました。残念なことですね。東海地方でも、ゴールドエイジが第一位ですが、第二位だった500戸程のサ高住の運営会社が民事再生を申請されました。

 介護会社が倒産すると『悲惨』な現実となります。第一に入居者が生活できなくなります。第二に社員さんが解雇されます。第三に、その建物を何億円かで建てた地主さんが家賃収入が無くなりますから、借入金の返済ができません。だから地主も連鎖的に倒産してしまいます。この東海地方の例ですと、地主さんが1人自殺されたそうです。それだけ悲惨な状況となります。

 この藤沢や藤枝は、もう2ヶ月前くらいから対策を考えながら話し合って、介護や建物の賃貸契約を打ち合わせましたから、入居者の皆さんや社員の皆さんに一切のご迷惑をおかけすることなく、経営を引き継げましたから、良かった良かったと安心しています。日本全体に『サ高住』の倒産が多くなってきましたから、十分に注意したいものです。

 原因と理由はただ1つです。ゴールドエイジ(株)を例に申し上げますと、私達は『看取り』も『認知』も相当のレベルで受け入れています。当然に医療も看護も介護も24時間の生活支援も準備して、24時間365日頑張っている訳ですね。それでも『介護報酬』は一人平均8万円です。ちなみに、国の施設の『療養型』は一人45万円。『老健』は一人30万円。『特養』は一人28万円。民間の介護付き有老の『特定施設』で一人当たり20万円なんですね。

 どうして『サ高住』が一人当たり8万円なのでしょう。これでは6割のサ高住が倒産するのは当たり前ですね。ゴールドエイジはサ高住運営のプロですが、やはりコバヤシ・ファシリティーズ様の運営を見ると、全くサ高住を分かっていないと言わざるをえません。『サ高住が日本を救う』というのが私の主張ですが、国の施設でもできないことを、5分の1の料金でサ高住でできるということは、普通の努力ではなかなかできませんね。

 それだけ大変なことなんですね。ゴールドエイジは引き継いだこの2棟を、立派に成功させたいと決心しています。ご期待ください。