【高齢者】人間のもつ『3つの身体』とは

 個人的に私の周りでもお亡くなりになる方が続いています。97歳の伯母さん。48歳の千田君(GA西尾の館長)。89歳の本山博先生。そして全国にある21棟のゴールドエイジでも一年間に約170名の方が館内での看取りや入院先の病院でお亡くなりになっています。

 人が亡くなるということは本当に悲しくて辛くて苦しいものです。ご本人も万感の思いを遺族に伝えながら最後の息を引き取られるのですが、逝く者と残された者の間には広くて深くて長い川があって、それをお互いが越えるということは不可能ですし、人間にそれは許されていないのですね。こちらから言えば、お亡くなりになった人がその後どうしておられるのか心配ですし…。亡くなった方から言えば、残してきた家族や友人が元気に生活しているのだろうか…。しかしもう亡くなった方とは連絡が取れませんから諦めるしかありません。

 私は16歳の頃からずっと10年くらいの間『人間はどこから来て、どこへ行くのか…』を考え続けていた変な人だったのですが、25歳で父を亡くしてからは本格的にその勉強とヨガの修業にのめり込んでいきました。そして28歳の頃にどういう訳か私は『悟り』を開いてしまったんですね。

 まあ悟りと言っても偉いお坊さんと比べればレベルの低いものだったのですが、私の中では劇的な変化と気づきと感動でした。誤解を恐れずに言ってしまいますと、不遜な言い方ですが、『宇宙』が解ったというか、『人間の生き死に』も全て解りました。高校生の頃からもやもやしていた『人間はどこから来て、どこへ行くのか…』も全て答えが出ましたし、『人生いかに生きるべきか…』の答えもいただきました。まあ解るという事と実行できるという事は違いますから64歳になった今も欠点だらけの不完全な人間ではありますが、全ての疑問と迷いが無くなったのですからこれ程幸せな人生はありませんね。

 人間は『3つの身体』を持っていると考えてみてください。全てが解決いたします。3つの身体とは①肉体②微細身(霊体)③原因身(神様の様なもの)です。私達の生まれてきた目的はこの③番の身体になることなのですが、そう簡単には神様レベルにはなれませんね。ですから①と②を何回も何回も繰り返して数百年、数千年かけて少しずつ進化発展しているのが『人間』という存在です。

 なんでそんな面倒くさいことをしているのでしょうか。誰がそんなことを人間にさせているのでしょうか。それは『宇宙の法則』です。ですから生かされている人間がこのシステムを変えようと思っても変える力は与えられていません。そして宇宙の法則とは一言で言えば『進化』することですから、私達がどう考えようが③番を目指すしか方法はありませんね。しかしこの③番も私達の身体の一部ですから、まあ自分の為に自分が頑張って努力していると言えば分かりやすいですね。

 ③番の身体になってしまえば全てが解るのでしょう。しかしそれまでに私達は①番と②番の間を行き来して生活しています。①番の肉体が無くなれば、どっかあの世で②番の霊体で生活していますし、また①番の肉体を与えられれば、オギャーと言ってこの世に生まれてくるのが人間の転生の営みとなります。世界には色々な宗教や考え方があって『それは違う』と言う人達も多いと思いますが、違うと言うのなら私に詳しく説明してもらいたいものですね。

 分かっても分からなくても『真実』は一つですし、そしてそう思うことによって亡くなった人も残された人も少し悲しみが癒されて、あーお互い頑張って生活していこうと思えることはいいことですね。まあ今回は誤解を恐れずに変なことを変な人が言ってしまいました。ご参考まで。