【高齢者】私の楽しい思い出『寮生活』とは…

 それは今ゴールドエイジでやっている『サ高住』と同じですね。同じ年齢の人達が、一つ屋根の下で暮らして、同じ釜の飯を食べて、笑ったり、泣いたり、仲良くなったり、少し喧嘩したり…。やはり団体生活ですから、気の合う人も気の合わない人も少しずつ遠慮しながら仲良く暮らすことが一番楽しいことではないでしょうか。

 ゴールドエイジは『施設』ではありません。お部屋の1つ1つが入居者の『ご自宅』であることが法律的にも証明されていますから、ご本人の好きなように生活されるのが一番いいことだと私は思います。しかし一歩廊下に出るとそこは入居者の人達の共通の場となりますから、皆さんと仲良くしていただいて、自分のわがままや、人に嫌われる勝手な行動は少しひかえていただいて、気を使っていただきたいものです。

 人との関係に疲れた時は自室にもどってテレビを見たり、お電話をしたり、ご自分の好きなことに集中してください。分からないことや困ったことがあればヘルパーさんや生活相談さんを呼んでいただいて、介護やリハビリの必要な時はデイサービスやデイリビング(無料デイサービス)をご利用ください。

 65歳の私はまだゴールドエイジへの入居はあと10年ぐらい先になると思いますが、皆様の生活のことは手に取るように分かりますね。それは私が高校生と大学生の時、7年間の『寮生活』をしたからです。だから皆さんの生活の楽しいことも、少しご苦労なことも私には全て分かります。そもそも私が11年前にゴールドエイジを始めたのは、この私の体験した、一生で一番楽しかった『寮生活』を高齢者の皆さんにも体験してもらいたいと考えたからですね。

 そしてあっという間の10年が過ぎてしまって、先日ご入居者様の感謝のお言葉をいただきました。『ここは本当にいい所だし、安心して生活できます。』『皆さん良く世話をしてくださって、本当に感謝しています。』『人生の終わりをここで楽しく皆さんと過ごせるのが嬉しい』…。私はそれらをお聞きして、私の考えて計画して実行したことが正しかったんだと実感することができました。

 私は寮生活の良いところと悪いところを全て体験しましたが、①いつまでも自分の家族全員で生活することが幸せだとは思いませんね。やはり年齢が違うと生活の仕方が違いますから、高齢者は似た年齢同士でいっしょに生活する方がいいと思います。

 ②自分の家に居ても家族に気を使いますから、やはり一人で生活して好きなことをして、困った時はヘルパーさんが手伝うのが一番いいと私は思います。

 ③同じ年齢ですと気の合った友人もできますね。家族と家に居ると友達もできませんよね。やはりいつまでも若々しく心を元気にするにはたくさんの友達がいた方がいいと私は思います。

 ④ゴールドエイジには1つの館に30人とか60人とかの入居者がいますし、社員さんも何十人かいますから、自分に気の合う人は必ず何人かいるものです。そういう人と話をしていると楽しいですよね。まあ気の合わない人もいますが、そこは団体生活ですから少し気を使って遠慮していただいて、仲良く生活することが自分の幸せの必要条件となります。

 私は高校も大学も『寮長さん』をさせていただきました。60人ほどの寮生を面倒みたのですが、まあ色々大変でした。一人一人の性格も考え方も違いますからそれをまとめて仲良く生活することは難しいのです。しかし時々もめたり喧嘩したり、それがあるので仲良くもなれますね。一つ屋根の下で、同じ釜の飯を食べていますとみんな家族の様になれるのです。

 それをゴールドエイジで実現したいと思います。一人一人お互いを認め合って、仲良く家族のように生活していただきたいと思います。