【高齢者】私もそろそろ『引退』でしょうか…。

 『生病老死』のたった四文字の中に人生の全てが凝縮されていますね。私も65歳になりますが、60歳の時の自分と今の自分が全く違います。何が違うのか、それはやはり『体力』次に『気力』そして『根気』が弱っていますね。(ついでに目も見えなくなってきました。老眼。)自分ではそう思いたくはないのですがこれは事実です。そして70歳になって80歳になって、はい、平均余命の85歳で私はお亡くなりとなります。

 さてしかし会社は『ゴーイングコンサーン』ですから『永遠の存在』でないといけません。それが生身の人間と違うところで、2代目社長、3代目社長に引き継がれてゆきます。そして世の中のお役に立つ会社は生き残れますが、お客様に嫌われたり自分の会社の利益ばかり考えている会社は『倒産』そして『お亡くなり』となるのが一般的です。会社にも生病老死があるのかもしれませんね。

 しかし私、社長といたしましては会社が長く永続してくれて、高齢者の入居者様や住宅やマンション・アパートのお客様からもずっと喜んでいただいて、長くお付き合いしていただくことを一番願っています。さてそのためにはどうすればいいのでしょうか…(?)それは私も一番悩むところです。

 まあ人間も会社も不摂生すれば『病気』になりますし、新しいことへの挑戦をしなければ『老化』しますし、お金を無駄使いすれば会社は倒産『死亡』となります。人間も会社もこれら全ての問題を避けては通れませんね。人間なら個人の努力と考え方一つで良くも悪くも生きてゆくことはできます。しかし会社は多くの一人一人の社員さんの集合体ですから(今現在で1,000人の社員さんがいます)自分一人で決めて実行する訳にはいきませんし、もしそんなことをすれば『会社はすぐに分解』ですね。

 そこで一番大切なことは何かと私が考えますと、会社にとって一番大切なものは『企業文化』『社風』『企業理念』です。もっとはっきり言えば会社の『憲法』『法律』を作って、何をすべきか。何をしてはいけないかをはっきりと決めておくことだと考えています。やはり会社が『永遠の存在』になろうと思えば、尊敬される立派な人間と同じように『個性がある』『優秀な』『人に好かれる』『謙虚で』『明るく』『実行力のある』会社にならなければなりませんね。

 そうなるための我社の企業文化とは以下の3つです。(こんな会社になりたいと思うこと3つ)①世の中に役に立つ仕事をしたいと強烈に願望する。(人に喜んでもらう活動をして自分も幸せにすることが職業である)②そのために研究開発を行ない世界のオンリーワン・ナンバーワンに挑戦する。(さすがと言わせて初めてプロ。社員は不平不満を言わず成長発展の提言意見を出すこと)③一人一人の個性を大切にして、人間的成長を実現する。(人は長所半分短所半分。そして人は心が欲しい。職業とは本物の人間をつくる活動である)

 私が40年間会社経営を体験して、今最も大切なことだと思うことを言いなさい、と言われれば『この3つ』ですね。私もそろそろ引退ですから次の社長をやる人達に引き継ぎたいものを今少しずつまとめています。少し淋しくもあり、やり残したこと、そしてもっとやりたいことも沢山あるのですが、『生病老死』ですから歳には逆らえませんね。引退にも勇気がいるのです。

 私は2017年の12月で社長を引退いたします。長い間お世話になりましたお客様と社員さんには『感謝』しかありません。できれば『永遠の存在』として2018年以降も末永くお付き合いしていただければ望外の幸せです。今後とも、末永く宜しくお願い申し上げます。