【高齢者住宅】『ゴールドエイジ』はムツカシイ…

高齢者の貧因は改善されるのか…。下流老人ブームでゆがむ日本の政策…。『日本政府』も頭が痛い問題をいっぱいかかえてご苦労様なことです。そして私も私の会社『ゴールドエイジ(株)』の役員幹部も介護付きの高齢者住宅の運営には毎日毎日頭をかかえています。もうこんな儲からない『介護事業』なんかやめてしまいたい、というのが私たちの正直な気持ちなんですね…。

 『公立の病院』の9割が赤字経営ですが、だからといって病院を止めてしまう訳にはいきません。私立の有名な病院の『日本医科大学病院』も158億円の赤字。『聖マリアンナ』『北里大学病院』『亀田記念病院』も赤字経営で倒産寸前の状態です。もうびっくりですね。何故でしょうか…?それは『高齢者優遇の医療』が病院を崩壊させているんですね。70歳までが3割負担。74歳までが2割負担。75歳以上は1割負担だけですから、病院が高齢者の『憩いの場』になっています。

 しかしそれでも国は1,000万人の低所得高齢者に一人3万円の臨時給付金を支給したりで『シルバー民主主義』は止まりません。選挙に行くのは高齢者ばかりで、若者の人口は少なくて選挙にも行きません。政治家は若者の将来より目先の高齢者に甘い話しかしません、困ったものです。すいません。私は高齢者が悪いと言っているのではありません。日本の『超高齢社会』のこれが現実ですね。

 さて私達の『ゴールドエイジ』はどうでしょう。一言で言うと、いつまでもいつまでも『苦しい経営』です。その原因と理由は①介護報酬は下がるのに自己負担は上がります。超高齢国家ですから仕方のないことではありますが、収入が少ないので経営も苦しくて、入居者の負担も苦しいのです。②『在宅診療』の医療の報酬が76%下がってしまいました。100万円が24万円に減額されますとゴールドエイジの医療対応型の『ナースケアホーム』は崩壊してしまいます。私達も一生懸命にやっていて、入居者やご家族に喜んでいただいていたのに…。残念なことですね。③国は強制的に介護職員の給料を上げる政策です。介護職員の給料は全国平均より月11万円も低いのですから、私達も必死に頑張って少しでも多くのお給料を払おうと実行中です。しかし国から強制されて1年でこれだけ上げなさいと言われると計画が壊れてしまって『赤字』ばかりが増えるのです。④そして介護職員の『求人募集』が昨年の2倍以上厳しくなりました。今年と来年で11棟の新規開業を予定していますが、社員の採用のために使う費用が2倍以上かかるということです。高齢者は増えるのに若い人口が減って、介護のような『3K』のきつい職場で働こうという人が居なくなってしまいました。

 日本政府も頭が痛い。ゴールドエイジも頭が痛い。本当にもう日本の超高齢社会のとりわけ『介護関連』の事業は『赤字』といつも背中合わせですね。ボランティアでは経営できませんし、赤字では倒産です。今年700名の社員で1,100戸を運営する、全国でも第8位の(東海第1位)『サ高住』会社のゴールドエイジですが、大きくなればなる程厳しくてキツイ、ムツカシイ経営となります。

 『世のため人のため』と『社員に高い給料』を目標に私は努力していますが、今いくつかの『抜本的改革』を検討しています。方針が決まりましたら、入居者とご家族そして社員さんも含めてご協力の程をお願いいたします。