【高齢者住宅】『介護事例発表会』全国大会開催

 第6回の大会が7月17日(水)と18日(木)の2日間行われました。年末までに39棟1,696室の運営ですが、発表会では館長を中心に28館が一年間の介護事例の発表をしました。元厚生省の今瀬先生が1つ1つの発表に対してアドバイスやコメントをしていただき、大変に充実した全国大会になりました。ありがとうございました。

 大会の参加人数がどんどん増えていきますので、今回は各館の代表者だけの出席です。しかし10月9日(水)の一宮での介護事例発表会には地域のケアマネージャーさんや、病院関係者、介護会社さんも参加していただきます。ゴールドエイジの介護看護に対する取り組みや、成功事例のノウハウを皆様に公開して共有して、地域にも貢献したいと考えています。優秀な4館の館長の事例発表を私も期待して楽しみにしています。

 さて各館の発表はどれも素晴らしい取り組みでしたが、全参加者の投票によって第3位は『ゴールドエイジ蟹江』に決定しました。安田館長らの発表で『看取り』の事例発表でした。やはり看取りのテーマは涙が出ますね。発表者も涙ぐんでいましたし、私も胸が熱くなりました。一言で言うと看取りとは、その入居者様の全人生の最期を受け止めることです。そこにはお互いの深い信頼がないと成り立ちません。私はここで亡くなってもいい、と言っていただけることはそんなに簡単なことではありませんね。これからも努力したいと思います。

 第2位『ゴールドエイジ千秋』の介護発表は『自立支援』でした。水谷執行役員らの発表で、厚労省が一番大切にしている在宅復帰率がテーマでした。本人も自立したい、私たちも自立していただきたい。そう思ってもそれは簡単ではありません。肉体的、精神的問題の解決には、それぞれの専門職のチームワークとノウハウが必要です。PT・OT・STとサ責・ヘルパーの協同作業となります。そして自立されたご本人の喜びは言葉には表せないほどでしょうね。完全な自立ではなくても、少しでも自分で出来る事が増えていく喜びは、高齢者のやりがいや元気で生活する目標となっているのです。大切ですね。

 第1位は『ゴールドエイジ三条』の大川館長らの発表でした。テーマは『認知症』です。これが大変ですね。認知症になりたくてなる高齢者はいないのに、認知症は日常的に高齢者に訪れます。本人も辛い。介護する側も一番辛い仕事ではないでしょうか。それを大川館長達は希望を持って明るく発表してくれました。

 私たちはデンマークなどに何回も行って、認知症専門の介護施設で勉強しています。今回の事例でも認知症の入居者がヘルパーの顔をはたいて殴ることもありました。デンマークでもナイフを上にあげてヘルパーを切ろうとする。その時どうしますか。慌てず笑顔で笑いかけるそうです。その理由は認知症の患者はナイフを何に使うか分からないので、ただ感情的に興奮して持っているだけなのだから…。なかなかできないプロの介護士のお話でした。びっくりです。

 最後に今瀬先生の総評でした。①ゴールドエイジの『看取り』(館での看取り率48%)は素晴らしいと言っていただいて、それは入居者様の信頼の証だそうです。②ゴールドエイジの『在宅復帰率』(32%)は日本一レベルだそうです。③リハビリ職員(PT・OT・ST)が20名もいることも褒めていただきました。④愛知県の介護士の求人倍率が6.6倍なのに採用が上手くいっていること。⑤PCソフトの『さつきちゃん』の開発に成功して、実際の介護の現場で役に立っていることです。

 ありがとうございました。来年の介護事例発表会に向けて全館努力いたします。これからのゴールドエイジにご期待ください。