【高齢者住宅】日本中で『要支援』の入居者『お断り』

 日本中の高齢者住宅で『要支援(1)(2)』の入居が断られています。その理由は、訪問介護とデイサービスで使える『介護保険』の上限が『約7万円』だからです。ゴールドエイジ の入居者の介護保険利用の平均が『16万円』くらいですから、4割も低いんですね。それではたくさんのヘルパーさんや看護師さんへのお給料が払えないので、仕方なく『お断り』しているのが日本の現状なのです。

 しかし要支援認定の高齢者の入居希望が多過ぎて、後を断ちません。どうしてたくさんの人達が入居を希望されるのでしょうか…。それは①体が動いて食事の準備ができても、『独居』は辛いものです。不安ですし淋しいものです。万が一の時にも誰も来てくれないなんて、考えただけでも心細い生活ですね。だからヘルパーさんが居る高齢者住宅に入居したいのに、しかし入居を断られてしまう…。

 次に②は一言で食事を作ると言っても、スーパーに買い物に行って毎日3回の食事づくりは大変です。ついある物で済ませてしまうと、栄養も不十分で体が弱ります。そして外出も面倒だし、狭い家の中で段差のある廊下で歩く訓練なんてできません。体力がどんどん落ちていくのが悲しい現実です。

 ③そしてご家族と同居されていても、現代社会は居心地が悪いですし、ついどうしても家族に迷惑をかけたくないという気持ちから高齢者住宅に入りたいと思うのですが、断られてしまいます。④ご家族の皆様も元気なおじいちゃんが車を運転して、人でも跳ねたりしたらどうしようと心配して、車を取り上げて高齢者住宅に入れたいと考える人が多いのですが、入居できませんね。困ったものです。

 さて前置きが長くなりましたが、事業の経営は世の中の『困った』をなくすこと。お客様の要望や要求があるのなら、それを満たすことです。しかし赤字経営では会社が倒産しますから、要支援の少ない介護保険料の範囲内で採算がとれることですね。はい、ということでゴールドエイジでは『要支援専門』の高齢者住宅の『ゴールドライフ』をオープンいたしました。

 1月22日(金)から見学会を開催していましたが3日間で121人のご来館をいただきました。ありがとうございました。特に専門のソーシャルワーカーさんやケアマネージャーさんに好評でした。こんな施設ができたのは凄く嬉しいと言っていただきました。やはり介護の専門職の皆様も『要支援』の高齢者の行くところがないことを悩んでいたようです。私たちも3年以上前から検討して計画してやっと実現できましたので、お互いに嬉しい気持ちでいっぱいでした。

 赤字を出さないいくつものアイデアが詰まったこの『ゴールドライフ』ですが、①朝はビュッフェ形式の朝食です。朝早く5時でも6時でも食事ができます②ご飯とパンや野菜など好きなものを好きなだけ食べていただけます③毎月の楽しいイベントも外注の専門の会社が運営しますので、私達素人のヘルパーさんが行うより楽しいかもしれません(ヘルパーさんのも必ず楽しいのですが)。参加したい人だけ費用を支払いますから、赤字にはなりません④夜はお酒もワインも飲み放題です(500円コインでお酒が出てくる仕組みです)⑤歩いて5分のイオン(イオンモール四日市北)へのお買い物も自由ですし⑥決められた夕食でもいいし、外食や出前で食事してもいいし…。

 さて今、津市でも88戸の『介護と要支援混合型』のゴールドライフを着工しています。第2館目も上手くいくのでしょうか…。少し心配ですがやりたいと思います。ご期待ください。