ゴールドケア事例
Cases
月1回のバイキング活動が繋いだ地域の輪
- 掲載日:2025.11.25
- 更新日:2025.12.22
この記事では、ゴールドエイジ花三千が取り組んでいるバイキング活動についてご紹介します。
ゴールドエイジ花三千で取り組んでいるのは、ご利用者様にとっての「人生最高の暮らし」を実現すること、そして地域とのつながりを深めることです。その中心にあるのが、月に一度開催するバイキングに地域の様々な事業所様をご招待するという活動です。
目次
バイキング活動のきっかけ
当時、ホームの空室が多く、新規入居者様のお問い合わせがなかなか得られていませんでした。
そこで思いついたのが、月1回のバイキング形式の交流会でした。「相手の気持ち、心を掴むのは胃袋が1番」という考えのもと、おいしい食事を囲みながらリラックスした雰囲気で交流する場を作ろうと決めたのです。
活動当初、つながりのあるケアマネジャー様にお声がけするところからスタートしました。既存の事業所様だけでなく、まだつながりのない新しい事業所様にも参加いただくことで、地域の連携を深めることを目指しました。
1名のみの参加から徐々に拡大
最初のバイキング交流会を開催したところ、参加してくださったのは既に関係のあるケアマネジャーさん1名でした。
正直なところ、不安もありました。でもこのケアマネジャーさんが、この取り組みを高く評価してくださいました。そして翌月、その方の口コミによって、これまで繋がりのなかった新規のケアマネジャーさんが参加。今では新規・既存合わせて5名のケアマネジャーさんが集まり、確かな手応えを感じ始めています。
地域ネットワークが広げてくれた輪
参加されたケアマネジャーさんから、「この素晴らしい取り組みを、もっと広く発信したらどうですか」とアドバイスをいただきました。
そこで活用したのが、地域の在宅・福祉統合ネットワーク「つながろまい蟹江」です。蟹江町、飛島村、津島市、愛西市、弥富市の広域で、医療・介護事業所間の情報を共有できます。
このネットワークでバイキング活動の情報発信をするだけでなく、投稿に「いいね」をしてくださった事業所を確認し、まだ交流のないところへ直接訪問してバイキング活動をご案内しました。
その結果、参加者が30~40名と大盛況!ケアマネジャーさんに加えて、通所介護事業所や訪問介護事業所など、多様な専門職の方々が集う交流の場へと成長しました。
バイキング活動と利用者様アンケート
このバイキング活動は、地域交流の場であると同時に、ご利用者様が自身のやりたいことを叶える場でもあります。
私たちは3ヶ月に一度、ご利用者様にアンケートを実施し、「外出したい場所」や「叶えたい夢、やりたいこと」を記載していただき、その実現を支援しています。
E様:創作料理を作りたい
アンケートに「創作料理を作りたい」と書かれたE様。ホテルで17年間勤務し、そのうち5年間は副料理長を務められたプロの料理人です。その後も厚生年金会館で腕を振るわれてきた方でした。
私たちはE様の経験と情熱を活かすべく、バイキングで提供する一部の料理を担当していただくことを提案しました。
E様はスタッフと一緒にメニューを考え、「ビシソワーズ」「ミネストローネ」「カレー」「水餃子」「豚汁」を作ってくださいました。これらの料理は、参加した事業所の方々や他の入居者様から「美味しい!」と大好評。瞬く間になくなるほどの人気でした。
M様:カラオケで歌いたい
M様は、事故で頸椎を損傷されるまで、奥様とカラオケに行くのが何よりの趣味でした。アンケートには「カラオケボックスに行って歌いたい」という願いが書かれていました。
ちょうどホームにカラオケ好きの男性入居者様が増えていたこともあり、男性陣の絆を深める目的も兼ねて、カラオケボックスへの外出を企画しました。
デイサービスの設備とは違う本格的な環境で歌うことで、いきいきとした楽しい時間を過ごされました。
今後のバイキングでは、事業所の方々に向けて男性利用者様によるカラオケ発表会を予定しています。新たな目標が、入居者様の日常に活気を与えています。
I様とT様:ハンドベルがしたい
101歳にして元気いっぱいのI様と、入居当初は車椅子でしたが懸命なリハビリで歩行器歩行が可能になったT様。とても仲の良いお二人は、揃ってアンケートに「ハンドベルがしたい」と記入。
このお二人の想いに応える形で、「ハンドベル部」が誕生しました。練習を重ね、ホームの夏祭りで見事な演奏を披露。大成功を収めました。
その後、バイキングでの演奏を提案したところ、お二人は満面の笑みで「やりたいです」と快諾してくださいました。地域の方々の前で演奏するという新たな目標が、お二人の日々に更なる張り合いをもたらしています。
さいごに
バイキング活動によって新規入居のお問い合わせをいただくことが増えただけでなく、口コミやネットワークを通じて、これまで繋がりのなかった多くの事業所様との新しい関係も生まれました。
何より、入居者様が主体となった創作料理やハンドベルの活動を地域に発信することで、ご本人の生きがいにつながっています。
私たちが手に入れた最も大きな財産。それは、「事業所様との繋がり、地域交流という太い幹」です。
この幹を大切に育み、さらに力強く地域に根を張らせていくこと。それが私たちの使命だと考えています。この幹が成長すれば、地域全体を発展させる力となり、「事業所様や利用者様の笑顔という花をたくさん咲かせていく」ことができると信じています。
私たちは、これからも地域と共に歩み、多くの笑顔を育むホームであり続けます。