1月から各館の『経営コンテスト』開始

 ゴールドエイジは今年54館・2,500戸になります。創業18年で全国第9位の高齢者住宅の介護看護の運営会社にならせていただきました。社員数は今年1,300人で館長さんが54人となります。一人一人の社員さんが真面目に努力していただいて、365日24時間の介護のお世話をさせていただいています。私が一番嬉しいのは社員さんが優しい人ばかりだということです。高齢者の入居者の皆様にとっても優しくて親切で思いやりのある人達に囲まれて生活することが一番幸せなことではないでしょうか。
 さてしかし、ゴールドエイジも大きな施設が54館にもなってしまって、54人の多くの館長さんで運営されていますと、各館がバラバラというか、成績も黒字だったり赤字だったりしています。やはり館長さんの能力の違いがあって、全員が一生懸命にやっていても上手に運営されている館とそうでない館に分かれてしまっています。
 ですから良いとこ取りの横展開を行いたいと思い、各館別の『経営コンテスト』を毎月行うことにしました。一館一館成績を付けて、第1位から第54位までを毎月発表して貼り出します。それを各館長さんが見て、上手く運営している館長さんの良いところを真似してもらいたい。そして上手く運営されている館の館長さんはそのノウハウを教えてあげてほしい。そのためには各館のコンテストで良い所、悪い所を見えるようにしないと見える化できませんから『コンテスト』『競技会』を行います。
 しかしやる限りは公平公正で何が良くて何が悪いかが正しく分かるようにするために役員会では頭を痛めました。ただ単純に黒字赤字かでは何の意味もありません。赤字の館にも必ず良い所があって、それは黒字の館も学んで真似しなければなりません。そうしないと良い館がもっと良くなることはできないのです。
 それとこれは大切なことなのではっきり言いたいのですが、成績の悪い館が成績の良い館になってくださいとは絶対に言いません。悪い成績を少しでも上げていただければそれで十分良かったという判断をコンテストでは行います。現場には色々な問題があって、そんな簡単な話ではないことは私は十分に理解しています。仕方がない理由もあるのですからそれも見える化して、各館の館長さんにあまり無理を言うことはしません。皆全員が一生懸命にやっているのですから、少しずつ少しずつ良くなっていけばいいと考えています。(少しずつ悪くなっていくのは絶対にダメですが)
 さてコンテストの成績の基準は10項目です。①既存館か新規館(開設24ヶ月以内)かの分類が大切です。新規館の苦労が一番大変なのです。②各館の本社経費(経理・総務・役員給与・システム開発・減価償却・借入金の金利・その他)を含むのと除いた各館別の営業利益③その中の介護(賃貸を除く)だけの営業利益④各館の人件費を分母にした介護の一人当たり売上とその割合(%)⑤同じく介護の一人当たりの営業利益とその割合(%)⑥この①〜⑤全ての去年と今年の増加率(%)を明確にします。⑦社員退社数とその割合(退社数÷社員数)入社社員数とその割合と差引増減。⑧デイサービスの稼働率と前年との増加率⑨新規入居人数と入居率とその前年比較率⑩退去人数と退去率とその前年比較率。そして入居退去の差引合計数と入居率。これら10項目でコンテストを行います。
 これは定量評価で全て数字で結果が出ますが、各館の入居者アンケートや社員の成長などの定性評価も近いうちに10項目くらい追加したいと考えています。良いとこ取りの横展開を館長さんを中心に実施願います。