成功事例紹介シリーズ『デイ付ゴールドエイジ』

ゴールドエイジの高専賃(サービス付高齢者向け住宅)にはもともとデイサービス(通所介護)はありませんでした。しかし今現在、改装や増築をしてほとんど全棟にデイサービスを付けています。まあ改装費用で数千万円と、部屋数を何十戸も減らしての実施ですから、お金もたくさん使いましたし、戸数が減って家賃収入も少なくなりました。
では、どうして私は『デイ付のゴールドエイジ』にしたのでしょうか。高専賃の制度ができる7年前に私は高齢者住宅を始めました。参考になるものや前例がなくて、全て自分で考えて設計・建設・運営してきましたね。ですから、もう『失敗だらけ』なのは当り前でした。しかし、これはマズイと思ったところはたくさんの費用をかけて改善につぐ改善をして、今のゴールドエイジやゴールドエイジロイヤル(高級な特定施設・名古屋市西区・43戸)を設計してきました。

例えばヘルパーの要望で新しい共同浴室を設計して工事が完成したのですが、実際にできたお風呂はヘルパーが危なくて使えません。と言うのです。もう私は頭がクラクラしたのですが、すぐにお風呂を壊して新しいのにしました。また、各棟の緊急呼び出しが各室や風呂やトイレに付いていて、ヘルパーが呼ばれれば出かけています。これなども今年3千万円以上かけて、双方向対話型に全棟入れ替えました。また、介護の請求や管理に使うコンピューターも当初入れた5千万円以上を捨てて、新しいコンピューターに入れ替えました。それだけで6千万円はお金を使っていますね。手スリの必要な所にちゃんと手スリを付けないと、高齢者が転倒して骨を折って入院です。一度入院すると筋力がもどらず、社会復帰できないんですね。ですから、今は全て必要なところに手スリを付けていますが、7年前は私も気が付かないところがたくさんあった訳ですね。しかしケチケチせずに、7年間どんどん改善をしてきました。まだまだ不完全で入居者の皆様にもご不便をおかけしていますが、これからもより良くしたいと決心しています。

さて『デイサービス』ですが多額の費用をかけて増改築して、なんでやるのでしょうか…?
理由は2つです。

理由①高齢者はやはり、あまり活発には行動されませんね。もっとはっきり言うと、昼間お部屋でごゆっくりされています。引きこもり的なんですね。それをなんとか昼間も活発に動いていただいて、そして仲間の皆さんとも仲良くお過しいただきたいのが私の希望です。デイサービスで『公文式脳トレ』や、機械を使った『パワーリハ』や、『理学療法マッサージ』やお風呂や昼食と3時のおやつも楽しみです。昼間しっかり動いていただいて、夜はグッスリですね。

理由②これは介護会社としての『運営の改善』です。個人の費用負担を少なくして、サービスの質と量を向上させるための『デイサービス』ですね。なんで今さらデイをやるんだ。と言われる入居者もおみえですが、十分にご説明をして、ご納得いただいています。

厚労省さんの『定期巡回、随時対応の介護と看護』の方針にも従っています。ゴールドエイジは建物の中にお住みの入居者の皆さんばかりではなく、このデイサービスで地域の高齢者のお役にも立ちたい。またゴールドエイジを中心に半径3kmぐらいの高齢者の介護のお世話もすべきです。ですから、大幅に訪問介護と通所介護の枠組みを変更しています。

デイ付ゴールドエイジを成功事例として、少し早くご紹介させていただきました。