【高齢者】訪問診療『76%』減額でメチャメチャ…!!

4月の診療報酬改定で、今まで一人の患者さんから在医総管で月間『42,000円』(4,200点)いただいていた報酬が『10,000円』(1,000点)になってしまいました。もうメチャメチャですね。なんでこんないっぺんに『76%』も減額するのでしょうか…?私には全く理解できません。

150人の報酬で『630万円』あったのが、4月からは『150万円』になってしまいます。これが民間の会社なら売上が76%も下がれば即倒産ですね。3年くらいかけて4.2万円を3.2万円、2.2万円、1万円にしてくれれば対応もできるのに、一発で4.2万円を1万円では今まで国の方針に従って在宅診療を一生懸命やってきたドクターもナースも医療法人もたまったものではありません。それにかかわったサ高住の運営会社までも倒産してしまいます。いったいこの厳しい診療報酬の減額は何故行なわれたのでしょうか。

私は簡単な話だと思います。ドクターの在宅診療への取り組みが今年から爆発的に増えますから、その出鼻をくじくためですね。サ高住の建設が今年から約5万戸ずつ完成していきます。そうすると、そこの在宅診療に関わるドクターももの凄く増えますね。一人の在医総管に42,000円はもう払えないと政府は判断したのでしょう。
しかししかしですよ、今まで4年も5年もかかって政府の方針に従って海のものか山のものかも分からない『在宅診療』に勇気をもって努力してきたドクターや医療法人はたまったものではありませんね。4年も5年も努力して、24時間の在宅診療に命をかけて働いて、300人、500人の患者さんをかかえると、ドクターが5人も6人も必要です。500人なら毎月2,100万円の今まであった報酬が500万円になってしまいます。毎月1,600万円も収入が減れば民間ならどんな会社でも倒産してしまうのが常識ですね…。

5人、6人のドクターに払うお金が無くなりますから、解雇せざるを得ません。当然今までみていた患者さんは何百人も在宅診療ができなくなるのです。私が言いたいのはなんで1回で76%も減額して、今まで4年も5年もかけて作り上げた医療と看護の組織を崩壊させてしまうのか、もっと3年くらいかけて下げてくれたら対応の方法もあるのに…。とそれだけが残念で仕方がありません。

ゴールドエイジの『ナースケアホーム』も崩壊です。医療はドクターに全てお願いしていますが、ナースの人件費や経費は逆にドクターから費用をいただいて手厚い看護ができるのです。計算では毎月500万円。年間6,000万円が減額される予定です。これではやっていけませんね。

まあもう一言言わせていただければ、これからやろうというドクターの出鼻をくじいて熱をさますのはいいとしても、これまで政府の方針に従って、何年も何年も努力してきたドクターを潰すやり方は、納得できませんね。3年先には1万円にしますよ。とアナウンスしておけば出鼻はくずせますし、私達のように何年も努力してきたドクター達は3年かけて経営改善ができるのです。

まあ76%の診療報酬改定はメチャメチャですね。『2階へ上げて、はしごをはずして、下から火を付ける。』聞いたことはありますが、体験するとなかなか苦しいものですね。さてどうしますか…?まあグループで150億円売上の会社ですから、6,000万円はなんとかなるでしょう。しかし、ドクターや館長や役員達は頭の痛い日々です。しかしめげずにやりますね。今まで何度も何度も問題は乗り越えてきましたから、今回もなんとかなるでしょう。

前を見て努力して進みます。