【高齢者住宅】超高齢者大国の日本はどうするのか…(?)

 ゴールドエイジは今年は相当頑張っています。7つの新規の営業所を愛知県を中心に出店して、総戸数は約1,330戸になりました。新規は入居率は低いのですが、既存のゴールドエイジの入居率が高いので全体の合計では80%の入居率を確保しています。そしてまた新規は経費がかかりますから多額の赤字が出るのですが、優秀な館長さん達が計算して赤字を少なくしてくれていますね。ありがたいものです。

 介護の仕事というものは、特にサ高住(介護サービス付き高齢者向け賃貸住宅)は一般の施設介護(特養・老健・療養型と民間の特定施設の有料老人ホームなど)と違って、訪問介護を各お部屋で行う料金体勢ですから、ものすごく費用が安いのです。国から出る費用も平均一人当たり6万円から8万円しかありませんね。ちなみに療養型は一人当たり45万円。老健は30万円、特養は28万円、特定の有料老人ホームは20万円です。同じか同じ以上の介護と医療をしていてもこの費用の格差は酷いものです。

 だから館長さん達は入居者の費用の負担をおさえながら、働いてくれているヘルパーさん達に少しでもいいお給料を払いたいのですから『計算』ばかりしていて大変なんですね。ご苦労様です。

 『計算』とは…

 ①ヘルパーさんの全労働時間に対して、どれだけの時間を訪問介護したか『ヘルパー稼働率』。ちょっと油断すると介護料金がいただけない所で時間が使われています。

 ②一人の入居者さんからいただいている介護報酬はその人の上限の介護報酬の何割かを計算する『介護の上限消化率』。全部使っていただいてもサ高住の介護報酬は低いのですから上限近くまで使っていただかないと、家族でもできない3Kの介護をやっているヘルパーさんに給料が払えませんね。

 ③ヘルパーさん一人一人のお給料と、そのヘルパーさん一人当たりの介護報酬の収入合計の割合『給与分配率』。これは厳しい数字ですが、お給料は仕事でどれだけその人が収入をいただいたかで決まるものです。収入に占める給料の割合を一人一人と全社員で毎月計算して発表しています。

 厳しい話ですが最低これくらいの計算をしないとサ高住は他の施設と比べて極端に介護収入が低いのですからやっていけません。さらにこの3つ以外にもたくさんの数字がゴールドエイジにはあるのですが、日本中を見てももの凄く数字が多い珍しい会社です。だから会社の成績もいいし、館長さん一人一人も優秀ですし、働くヘルパーさん達もキビキビ行動して優しい人が多いのですね。ありがたいことです。

 2024年は団塊の世代が全て75歳以上です。65歳以上の合計は3,677万人。国民の3人に1人が高齢者の国なんて世界中どこにもありません(フィリピンの様に平均年齢23才の国もあるのに)。そしてその高齢者の7割がひとり暮らしか老老介護です。これでは生活できませんね。ゴールドエイジも頑張りますが、しかし働く人達がどんどん減っています。働きたいのに50歳の主婦でも子育てと親の介護の『ダブルケア』。女性の晩婚と晩産が原因ですね。そして一人っ子が結婚して、親が4人ですから負担は大きいのです。2035年の女性の生涯未婚率は19%(5人に1人)ですから働かないと生活できないので、家で親の面倒はみられません。(男性は29%の未婚率3人に1人)。

 これからの日本はいったいどうなってしまうのでしょうね…。この史上初の日本の大問題(戦争以外の)はどう乗り越えて行けばいいのでしょうか…。私が創設する『少子・高齢研究所』でその答えを出していきたいと思います。この日本をなんとか、なんとかしなければなりません。