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老人ホームの知識

掲載日:2025.12.11

更新日:2025.12.16

認知症グループホームの食事事情|特徴・役割からメニュー例まで解説

認知症グループホームの食事事情|特徴・役割からメニュー例まで解説

認知症グループホームは認知症の診断を受けた高齢者が、介護を受けながら少人数で共同生活を送る施設です。
食事の提供もありますが、「誰が準備しているのか」「どのようなメニューなのか」など具体的な内容について気になる方も多いのではないでしょうか。

この記事では、認知症グループホームで提供される食事の特徴や役割を解説します。
食事の提供パターンや食事代についてもあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてください。

認知症グループホームで提供される食事の特徴

認知症グループホームの食事は、入居者の健康状態や心身機能を十分に配慮して提供されます。
高齢者の健康維持には、栄養バランスの取れた食事は欠かせません。
そのため、塩分量やカロリーなど健康に配慮した献立が考えられている点が特徴です。

また、入居者の嚥下機能や咀嚼力が低下している場合もあります。
安全に食事ができるように、入居者の機能にあわせて具材をきざんだり、ペースト状にしたりと形態を変えて提供します。

認知症の方は、食事のペースが不規則になる場合も少なくありません。
入居者のペースにあわせて、無理のない食生活をサポートする工夫がとられています。
アットホームな雰囲気の中で、入居者と職員が一緒に食事を作る場面もあり、心身の活性化につながります。

なお、高齢者の食事でよくある悩みや気をつけたいポイントについて知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

【関連記事】【高齢者の食事】調理・献立で気をつけることとは?食べない原因や解決策も


認知症グループホームにおける食事の役割

認知症グループホームにおける食事の役割は、以下の3つです。

  1. 低栄養を予防する
  2. 心身機能の維持を支援する
  3. 日々の楽しみを増やす

それぞれの役割について詳しく解説します。


役割①:低栄養を予防する

高齢者が健康状態を保ち、病気の発症や介護度の悪化を防ぐためには、食事から十分な栄養を摂取して、低栄養状態を予防することが大切です。
低栄養状態が続くと、筋肉が衰えて転びやすくなったり、抵抗力が低下して病気にかかりやすくなったります。

とくに高齢者は一度低栄養状態になると、1日の活動量が減って食欲が低下し、さらに食事量が減少するといった悪循環を繰り返すため注意が必要です。
このような事態を避けるために、認知症グループホームでは栄養バランスのよい献立が考えられています。

また、介護スタッフが常駐しているため、食事をしやすい雰囲気づくりや入居者のペースに考慮した提供が可能です。
提供方法の工夫により、認知機能の低下により食事摂取が難しい方でも、十分な食事量を保ち、低栄養を防げます。

なお、高齢者の低栄養をチェックする方法が知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

【関連記事】高齢者の低栄養チェックリスト|放置すると寝たきりに?今すぐできる対策も


役割②:心身機能の維持を支援する

認知症グループホームでは、心身機能を保つために栄養バランスの優れた食事が提供されます。
たとえば、高齢者が筋肉量を保つためには、十分なたんぱく質が必要です。
骨粗鬆症の予防には、カルシウムやビタミンDの摂取が欠かせません。

また、高齢者は心疾患や糖尿病などさまざまな病気を抱えており、症状の悪化を防ぐために食事内容を配慮する必要があります。
心疾患では塩分を控える、糖尿病では糖質や脂質を摂りすぎないなどバランスのよい食生活が欠かせません。

高齢者にとって必要な栄養素を確保するとともに、病気のリスクを減らすため認知症グループホームでの食事は重要な役割を果たしているのです。


役割③:日々の楽しみを増やす

認知症グループホームの食事では、季節感や他者との交流を楽しめます。
献立に旬の食材が使用されたり、行事ごとに特別なメニューが提供されたりするため、施設にいながらも季節の変化を感じることが可能です。

また、地域の食材を活用したメニューが提供される場合もあり、住み慣れた場所を懐かしむことにもつながります。
さらに、職員や他の利用者と食事をとるため、他者との交流が増えます。

バイキングをしたり、誕生日のお祝いをしたりする施設もあり、日々の楽しみや喜びを感じる機会を増やすのも、認知症グループホームにおける食事の役割です。


認知症グループホームにおける食事の提供パターン

認知症グループホームにおける主な食事提供の方法は、以下の2つです。

  1. 入居者や職員が作る
  2. 委託や宅配を利用する

それぞれの方法について解説します。


提供パターン①:入居者や職員が作る

認知症グループホームでは職員が手伝いながら、入居者が調理をする場合があります。
入居者や職員が調理をするメリットは、以下のとおりです。

  • 家庭的な雰囲気で生活できる
  • 認知機能の維持につながる
  • 食事の楽しみにつながる
  • 他者との交流ができる など

料理は作業を計画したり、さまざまな部分に注意を向けたりする必要があり、脳の活性化につながります。
また、料理をとおして役割をもてば、自信や肯定感が高められ、精神的な安定につながります。
心身機能に対するリハビリの効果が得られるのは、入居者自身で料理をするメリットです。

しかし、入居者の心身機能が悪化した場合は、職員の介助量が増えるデメリットもあります。
そのような場合は、次項で紹介する委託や宅配などの利用が必要になります。


提供パターン②:委託や宅配を利用する

認知症グループホームでも、委託や宅配で食事を提供するパターンがあります。
委託や宅配を利用するメリットは、以下のとおりです。

  • 食費や人件費の削減ができる
  • 人材の管理が不要になる
  • 介護サービスに時間が割ける など

食材の無駄や調理をする人員を減らせるため、コスト削減につながり、スタッフの業務負担を軽減することが可能です。

一方で、入居者が料理をしないため、他者とコミュニケーションをする機会が減ってしまいます。
また、料理のリハビリとしてのメリットを受けられなくなります。
委託や宅配ではメニュー変更などの急な対応が難しい点も、デメリットです。

認知症グループホームによって提供方法は異なるため、それぞれのメリットやデメリットを理解して、入居前に確認してみましょう。


認知症グループホームの食事代

認知症グループホームの食事代は、全額自己負担で介護保険での給付は受けられません。
1日の食事代は1300円程度で、月あたり4万円前後が相場です。

食事代には、1日3食分以外におやつ代なども含まれます。
なお、食事代に対しては消費税法により非課税となっているため、消費税はかかりません。
行事などで特別な献立になったり、外食をしたりするときは、通常の食事代に上乗せされる場合があります。

このように、食事代は介護保険などで決まった金額になっておらず、施設によって食事内容もさまざまです。
施設ごとで食事代に幅がありますので、毎月必要な金額や追加料金の有無などを入居前に確認しておきましょう。


【管理栄養士が監修】ゴールドエイジの食事メニュー例

認知症の方が健康的で生き生きとした生活を送るためには、栄養のあるメニューを楽しみながら食べることが大切です。

弊社ゴールドエイジでは、管理栄養士監修の豊富なメニューと安全管理に配慮したものを提供することを徹底しています。
弊社が運営するサ高中でも認知症の入居者は年々増加しており、現在も館によっては10〜25%が認知症の方です。

認知症の方でも、栄養のある食事を安全に食べられるように工夫しています。
実際の食事メニュー例は、以下のとおりです。

【メニュー例】

お寿司、サーモンの煮つけ、白和え、ひじき、苺入りヨーグルト

▼実際のメニュー

また栄養面や安全面だけではなく、「食の楽しみ」といった面にも目を向けています。
館独自でバイキングイベントや季節の食事のイベントを月に1〜2回ほど定期的に開催し、飽きがこないような食事サービスを展開しております。

▼桃の節句にちなんだ桜餅

認知症の方でも楽しく健康的な食事が安心して食べられる施設をお探しの方は、以下の施設一覧ページをぜひご覧ください。

東北エリアの施設(タップで開く)
関東甲信越エリアの施設(タップで開く)
東海エリアの施設(タップで開く)

※認知症の方は、ご入居者様それぞれの状態により入居可否を判断させていただいております。
認知症の診断有無にかかわらず、他のご入居者様との共同生活や、職員のサービス提供に支障がない場合は、ご入居いただけます。

また、サ高住で提供されている食事について知りたい方は、以下のInstagram投稿もぜひご覧ください。


まとめ:認知症グループホームの食事は単なる栄養摂取にとどまらない

認知症グループホームの食事は適切な栄養摂取をするだけでなく、他者との交流や季節を感じる楽しみやにもつながります。
ただし、施設によって提供方法や食事代は異なります。
追加料金などが必要な場合もありますので、気になる場合は事前に施設へ確認しましょう。

なお、弊社ゴールドエイジは、栄養や安全に配慮しながらバイキングや季節メニューなどのイベントを開催しています。
認知症でも安心して美味しい食事が楽しみたいという方は、施設一覧ページをぜひ一度ご覧ください。

東北エリアの施設(タップで開く)
関東甲信越エリアの施設(タップで開く)
東海エリアの施設(タップで開く)

※認知症の方は、ご入居者様それぞれの状態により入居可否を判断させていただいております。
認知症の診断有無にかかわらず、他のご入居者様との共同生活や、職員のサービス提供に支障がない場合は、ご入居いただけます。

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この記事の監修

間井 さゆり

役職内部監査室長
保有資格介護支援専門員(ケアマネージャー)

2006年入社 ゴールドエイジの創業当初から介護事業運営に幅広く携わり、介護支援専門員、館長、内部監査員などを歴任し発展を支えてきた。
現在は内部監査室長としてゴールドエイジの介護事業運営の適正化、効率化を支えている。

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