老人ホームの知識
2025.12.11介護のお役立ち情報
Column
老人ホームの知識
掲載日:2025.07.08
更新日:2025.11.24
【画像付き】老人ホームの献立例|食事に注目した施設選びのポイントも解説

老人ホームの食事は栄養バランスを重視した献立となっており、入居者の健康維持に重要な役割を果たしています。
同時に、毎日の楽しみとしても大切な意味を持ち、生活の質に大きく影響します。
一方で、「老人ホームの食事はまずい」というイメージを持つ方が多いのも現状です。
この記事では、老人ホーム選びにおける食事面のチェックポイントを解説します。
老人ホームで食事サービスが重要な理由やよくある苦情も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
老人ホーム選びで食事サービスもチェックすべき理由

老人ホームを検討する際、居室の設備やケア内容に注目しがちですが、食事サービスをチェックすることも重要です。
食事サービスの質は、入居者に関する以下の側面に影響するためです。
- 心身の健康状態
- 日常生活の満足度
- 生活全体の質
たとえば、食事形態や味付けがあわないと摂取量が減少し、栄養不足から免疫力の低下を招く恐れがあります。
食事は高齢者にとって楽しみの1つであり、満足度は老人ホームにおける生活意欲の維持・向上に影響します。
心身両面の健康を支える食事は、入居者が穏やかな気持ちで生活し続けるための大切な要素といえるでしょう。
なお、高齢者の食事でよくある悩みや気をつけることについて知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。
【関連記事】【高齢者の食事】調理・献立で気をつけることとは?食べない原因や解決策も
【やっぱりまずい?】老人ホームの食事に関するよくある苦情

老人ホームの食事について、「やっぱりまずい?」と不安に思う方も少なくありません。
適切な老人ホーム選びをするためには、食事に関する苦情を事前に把握しておくことが重要です。
実際、よくある苦情は以下の2つに分けられます。
- 食事内容に関する苦情
- 職員の対応に関する苦情
それぞれ詳しく見ていきましょう。
食事内容に関する苦情
老人ホームの食事内容について寄せられる主な苦情は、以下のとおりです。
- 味が薄い
- 食材が軟らかすぎて食感がない
- ご飯やおかずが冷めている
- 似たような献立で飽きてしまう
- 量が少なくて物足りない など
上記のような苦情が生じるのは、老人ホームの食事が高齢者の身体状況を考慮して作られているためです。
しかし、自宅での食事に慣れている方には、軟らかな食材や薄味の料理は物足りなく感じられるケースも少なくありません。
ゴールドエイジの職員によると、病院や特別養護老人ホームで減塩食に物足りなさを感じていらした方が、「ゴールドエイジの食事は味がしっかりしている」と大変喜ばれるケースが多数ございます。
入居後の食事面に関するギャップを少なくするためにも、これらの苦情を理解し、老人ホーム選びに役立てることが大切です。
職員の対応に関する苦情
老人ホームでは食事の内容だけではなく、職員の対応についても以下のような苦情が寄せられます。
- 料理がなかなか運ばれてこない
- 食事内容を間違えて提供される
- 食事介助の際、急かされるように感じる
- 食べ終わっても長い時間下膳されない
- 職員の声かけが少ない など
上記の苦情は、入居者が食事時間を気持ちよく過ごしたいという願いから生じる内容です。
食事は日常生活の大きな楽しみであるため、職員の対応が入居者の満足度に直接影響する点は認識しておきましょう。
老人ホーム選びで注目したい食事のチェックポイント

前述したように、老人ホームでは食事に関するさまざまな苦情が寄せられます。
そのため、食事サービスの満足度を高めるには、以下5つのポイントを確認することが大切です。
- 食事形態
- 献立(通常日・イベント)
- 調理場所
- 食事介助の様子
- 食事中の雰囲気
なお、食事サービスを含めた総合的な視点で老人ホームを選ぶ際には、施設の基礎知識が必要です。
高齢者向け住宅の種類や選び方を詳しく知りたい方は、下記の記事をチェックしましょう。
【関連記事】【一覧表付き】高齢者住宅の種類|最低限押さえたい選び方のポイントも解説
チェックポイント①:食事形態
老人ホームの食事形態は入居者の身体状況に応じて提供されており、長期的な生活を考えるうえで重要なチェックポイントです。
高齢者は加齢に伴う噛む・飲み込む力の低下や持病の影響により、個々に応じた配慮が必要なため、以下のような食事形態が用いられます。
- 普通食
- 治療食
- 介護食
治療食は、高血圧や糖尿病といった病気を持つ方にあわせて、カロリーや塩分が調整された食事です。
一方、介護食は下表のように細かい種類があります。
| 種類 | 特徴 | ||
| きざみ食 | ・普通食を食べやすい大きさにきざんでいる ・見た目や食感を楽しめ、噛む力が低下した方でも食べやすい | ||
| ミキサー食 | ・食事をミキサーにかけてペースト状にしている ・見た目の楽しみは減るが、噛む力がなくても食べられる | ||
| ソフト食 | ・舌や歯茎でつぶせるよう軟らかく調理している ・見た目や味は普通食に近く、食欲低下を防げる | ||
| とろみ食 | ・液体や食事にとろみや粘度をつけている ・飲み込む力が低下した方でも安全に食べられる | ||
老人ホームに入居したあとも、加齢や病状の進行によって食事形態は変化する可能性があります。
しかし、噛む・飲み込む力が十分な方は軟らかい食事に物足りなさを感じるため、苦情につながるケースも少なくありません。
老人ホーム入居後に残念な思いをしないよう、施設見学や試食体験を通じて、食事形態に沿った味わいを確認しておきましょう。
チェックポイント②:献立(通常日・イベント日)
老人ホームの献立は単調な食事への不満を解消するうえで大切な要素となり、チェックしたいポイントです。
とくに注目したいのは、通常日に加えてイベント日の特別献立が用意されているかどうかです。
クリスマスやお正月などの特別な日に、季節感のある食事が提供されると、以下のような効果が期待できます。
- 季節の変化を感じて生活に刺激が生まれる
- 華やかな盛り付けや彩りで視覚的な楽しみが増す
- 他の入居者やスタッフと会話するきっかけになる
これらの効果は「似たような献立で飽きてしまう」という苦情を防ぎ、入居者の生活に変化と楽しみをもたらします。
ただし、老人ホームのパンフレットだけで献立の充実度を判断するのは難しいものです。
そのため、施設見学や体験利用を通して、実際の献立や季節行事への取り組みを確認することをおすすめします。
チェックポイント③:調理場所
老人ホームにおける調理場所は、「食事が冷めている」という苦情に関わる大切なチェックポイントです。
調理場所が異なれば、食事の温度管理や個別対応の柔軟性なども大きく変わります。
老人ホームの主な調理場所は、以下のとおりです。
- 老人ホーム内
- 外部事業所
老人ホーム内での調理は、入居者の体調に合わせた対応や温かい食事の提供を可能にし、作り手の顔が見える安心感も与えてくれます。
一方、外部委託による食事提供は人件費や設備費を抑えられますが、料理の温度管理や個別対応が難しいという点が課題です。
このように調理場所は食事の温度や質に影響するため、優先したい内容を明確にし、老人ホームの資料や施設見学で確認することが重要です。
チェックポイント④:食事介助の様子
食事介助の様子は、職員対応を見るうえで重要なチェックポイントです。
食事は日常生活の基本となり、職員の介助には、老人ホーム全体のサービス姿勢が反映されます。
そのため、配膳・下膳を含めた以下の点に注意が必要です。
- 入居者の状態に適した食事が配膳されているか
- 入居者のペースに配慮して介助されているか
- 食事介助時に声かけはあるか
- 介助時の食事提供量は適切か
- 食事後、すみやかに下膳されているか
これらの様子は資料ではわからないため、実際の見学が不可欠です。
食事時間にあわせて老人ホームを訪問し、職員の介助方法などを観察してみましょう。
チェックポイント⑤:食事中の雰囲気
老人ホームにおける食事中の雰囲気は、入居者の満足度に大きな影響を与えます。
美味しい料理が提供されても、食事中の雰囲気が暗かったり職員が忙しそうに動き回っていたりすれば、楽しみは半減してしまうでしょう。
しかし、味や量に対する不満があっても、楽しい雰囲気があれば食事に関する苦情は減少します。
このように、良好な食事環境は入居者の精神的健康や社会性の維持に重要な役割を果たします。
そのため、老人ホームの見学や体験利用によって実際の雰囲気を観察し、居心地の良さを確認することが大切です。
ゴールドエイジの食事メニューはバラエティ豊富でおいしい!
老人ホームの入居者が心身機能の維持・向上を図るうえで、栄養バランスの整った食事は不可欠です。
しかし、楽しみとしての側面を考えると、良好な食事環境づくりが重要です。
弊社ゴールドエイジでは、管理栄養士による監修のもと、安全面に配慮したバラエティ豊かな食事を提供しています。
また、高血圧などの持病に対する治療食から噛む・飲み込む力に配慮したきざみ食まで、個々の身体状況にあわせた柔軟な対応が可能です。
ゴールドエイジの職員は、老人ホームの食事において、食欲をそそる見た目も非常に重要だと考えています。
同じ食事でも食器を変えたり、お弁当箱にしたりと、メニューによってより美味しく見えるような工夫も大切にしています。
さらに、食の楽しみにも注目し、季節の特別メニューやバイキングを月に1〜2回ほど開催しています。
以下は、実際にゴールドエイジで提供されたメニューの例です。
▼桃の節句の桜餅

▼7周年記念のカツカレーと入居者手作りの豚汁

ゴールドエイジでは、食事を通じて四季を感じることで豊かな時間を過ごせます。
老人ホームでの食事を楽しみながら生活したい方は、ぜひ施設一覧ページをご覧ください。
なお、サ高住における食事の提供方法や費用の相場を詳しく知りたい方は、下記の記事もあわせてチェックしましょう。
【関連記事】サ高住は食事サービスもある?提供方法や食費の相場も解説|メニュー例も
まとめ:老人ホームの食事は食べやすいよう工夫されている

老人ホームの食事は、身体機能の低下する高齢者にとって食べやすいように工夫されていますが、満足度の面では課題もあります。
しかし、食事が充実した老人ホームを選べば、毎日の食卓が楽しみになります。
弊社ゴールドエイジでは、栄養士による食事管理と季節感のあるメニューで、豊かな食生活が可能です。
充実した食事環境で安心して生活したい方は、施設一覧ページをご確認ください。
【関連記事】サ高住とはどんな施設?5つの観点からわかりやすく解説!近年の入居状況も
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この記事の監修

間井 さゆり
| 役職 | 内部監査室長 |
| 保有資格 | 介護支援専門員(ケアマネージャー) |
2006年入社 ゴールドエイジの創業当初から介護事業運営に幅広く携わり、介護支援専門員、館長、内部監査員などを歴任し発展を支えてきた。
現在は内部監査室長としてゴールドエイジの介護事業運営の適正化、効率化を支えている。