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掲載日:2025.11.13
更新日:2025.11.24
認知症グループホームに入居できる要介護度|費用や他施設の違いも解説

認知症が悪化すると在宅での生活が困難になるため、介護施設への入所を検討する必要があります。
認知症で入所できる施設の1つが、認知症グループホームです。
しかし、馴染みがない方からすると「どのような条件で入所できる施設なのか」など不安に思うことも多いでしょう。
この記事では、認知症グループホームに入居できる要介護度やその他の条件について解説します。
必要な費用や他施設の違いもあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
認知症グループホームとは

認知症グループホームは、認知症と診断された高齢者で要介護認定された場合に入所できる施設です。
ここでは認知症グループホームについて、以下の2つを解説します。
- 特徴
- 件数・利用者数の推移
どのような施設なのかを知って、入居の検討材料にしましょう。
特徴
認知症グループホームは介護が必要な認知症の高齢者が、共同で生活を送る施設です。
状態に応じて入浴や排泄などの介護が受けられ、心身機能を低下させないための機能訓練も実施されます。
5人以上9人以下の少人数が入居するため、家庭的な雰囲気の中で生活できる点が特徴です。
介護保険上の類型は「認知症対応型共同生活介護」で、有料老人ホームなどの「特定施設入居者生活介護」とは異なります。
具体的な入居条件や他施設との違いについて知りたい方は、後述の「認知症グループホームに入居できる要介護度」などもチェックしてみてください。
件数・利用者数の推移
認知症グループホームにおける件数・利用者数の推移は、下表のとおりです。
| 件数 | 利用者数 | |
| 2020年 | 1万3,907件 | 21万1,300人 |
| 2021年 | 1万4,043件 | 21万2,900人 |
| 2022年 | 1万4,228件 | 21万5,400人 |
2000年代前半は件数・利用者数ともに急増しましたが、近年は増加がゆるやかになっています。
ただし、件数・利用者数が低下している年はなく、2022年時点でどちらも過去最高の数字になっています。
認知症の高齢者が増加するにともない、入居可能な施設の確保は重要な課題です。
そのため、グループホームの必要性は今後ますます高まることが予想されます。
認知症の方が施設への入居を検討するタイミングについて知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
【関連記事】【皆は?】認知症の家族を施設に入れたいと思う瞬間|選択肢や入居の流れも
引用元:厚労省|地域包括ケアシステムにおける高齢者向け住まいについて
認知症グループホームに入居できる要介護度

認知症グループホームに入居できる要介護度は、要支援2・要介護1以上です。
つまり、自立した状態の方や要支援1の方は入居できません。
なお、要支援2・要介護1で低下する機能や難しい行為は、以下のとおりです。
- 起き上がる
- 立ち上がる
- 片足で立つ
- 日常の意思決定をする
- 1人で買い物をする など
要支援2〜要介護5の範囲であれば、入居条件は満たします。
しかし、次項で紹介するように要介護度以外の入居条件もあるため、事前に確認しましょう。
要介護度の判断基準について知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
【関連記事】【一覧表】要介護度の判断基準|それぞれの状態像や利用率が多いサービスも
【要介護度以外も】認知症グループホームの入居条件

認知症グループホームにおける要介護度以外の入居条件は、以下のとおりです。
- 65歳以上である
- 医師から認知症の診断を受けている
- 住民票が施設と同じ市町村がある
- 共同で生活するうえで支障がない
原則65歳以上ですが、40〜64歳でも特定疾病に該当する方は入居可能な場合があります。
また、グループホームは「地域密着型サービス」に分類されており、介護が必要な高齢者が住み慣れた地域で暮らすための施設とされています。
そのため、施設のある市町村に住民票がある方でなければ入居できません。
さらに、認知症のため暴言や暴力などがあり、集団で生活できない場合は、入居を断られる場合があります。
要介護度以外で入居の可否を判断しにくい場合は、希望先の施設へ相談してみましょう。
引用元:厚労省|地域包括ケアシステムにおける高齢者向け住まいについて
【要介護度別】グループホームの利用にかかる費用

グループホームの利用にかかる主な費用は、以下の2つです。
- 入居一時金
- 月額費用
それぞれの具体的な金額について説明します。
入居一時金
入居一時金は施設を利用する権利を得るために、入居の際に支払われる費用です。
入居時に支払う費用は、保証金や敷金など呼び方が施設によって異なります。
入居一時金がない場合もあり、金額は0〜数百万円と施設によってさまざまです。
入居一時金や保証金は、退去時に返金される場合があります。
退去時に返金される金額は施設によって異なり、入居期間や退去時に必要な清掃・修繕費用などで決まります。
入居一時金の支払い金額や返金のルールは施設ごとに決められているため、施設担当者に聞いたり、契約書を確認したりして入居前に確認しておきましょう。
月額費用
認知症グループホームに支払う月額費用の目安は、7〜20万円です。
月額費用は日常生活にかかる費用と、介護サービスの費用にわけられます。
日常生活にかかる費用は、以下のとおりです。
- 家賃
- 食費
- 水道・光熱費
- おむつ代 など
介護サービスの費用は、「基本サービス費」と特別な対応をした場合に付加される「加算」で構成されます。
基本サービス費は要介護度や施設のユニット数によって異なり、介護度が上がるにつれて料金が高くなります。
1か月に必要な基本サービス費の目安は、下表のとおりです。
| 1ユニットの場合 | 2ユニットの場合 | |
| 要支援2 | 2万2,830円 | 2万2,470円 |
| 要介護1 | 2万2,950円 | 2万2,590円 |
| 要介護2 | 2万4,030円 | 2万3,640円 |
| 要介護3 | 2万4,720円 | 2万4,360円 |
| 要介護4 | 2万5,230円 | 2万4,840円 |
| 要介護5 | 2万5,770円 | 2万5,350円 |
上記は介護サービスの自己負担が1割の場合に支払う金額ですが、所得によって2割または3割の場合があります。
その場合は、支払う金額が高くなるので注意しましょう。
なお、日常生活費や加算の算定項目は施設によって異なるため、月額料金には差があります。
毎月かかる負担を把握するために、月額費用の具体的な金額は事前に確認しておきましょう。
引用元:厚労省|介護報酬の算定構造
要介護度が変われば認知症グループホームから退去となる?

要介護度が変わったからといって、必ずしもグループホームを退去になることはありません。
ただし、介護度が要支援1になるとグループホームの入居条件を満たさないため、退去する必要があります。
また、介護度が悪化した結果、食事の自力摂取が難しかったり、寝たきりになったりなど、施設での対応が困難になった場合は退去を求められる可能性があります。
施設によって受け入れ可能な状態が異なるため、介護度が悪化した場合の対応状況を事前に確認しておくと安心です。
さらに、認知症の症状が悪化して暴言や暴力などがみられ、共同生活が困難になると入居できません。
退去要件は契約書などに記載しているため、入居前に確認しておくとともに、退去の必要性が生じた場合の対応方法についても事前に検討しておきましょう。
認知症グループホームと他施設の違い

認知症で介護が必要になった場合、認知症グループホームへの入居は選択肢の1つです。
他にも入居可能な施設は複数あるため、それぞれの特徴を比較して最適な住まいを見つけることが重要になります。
各施設の特徴の違いは、下表のとおりです。
| グループホーム | 特別養護老人ホーム(特養) | サービス付き高齢者向け住宅(サ高住) | 有料老人ホーム | |
| 要介護度 | 要支援2〜要介護5 | 要介護3〜要介護5 | 自立〜要介護5 | 自立〜要介護5 |
| 年齢 | 65歳以上 | 65歳以上 | 60歳以上 | 60歳または65歳以上 |
| 認知症の診断 | 必要 | 不要 | 不要 | 不要 |
グループホームや特養は要介護度に制限がありますが、サ高中や有料老人ホームは明確な定めはありません。
施設によって受け入れ可能な介護度や状態が異なるため、事前の確認が大切です。
また、有料老人ホームは3つのタイプがあり、介護付き有料老人ホームの場合は65歳以上で、要介護認定を受けている必要があります。
グループホームのみ認知症の診断が必要ですが、他の施設は必須ではありません。
なお、認知症の方の対応については、施設によって取り決めが異なります。
どの程度の対応が可能かどうかは、施設に直接確認をして、希望にあった住まいを探しましょう。
認知症向けの介護施設における費用や選び方のポイントが知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
【関連記事】認知症向け介護施設一覧|入所にかかる費用や選び方のポイントも解説
要介護度に応じた適切かつ充実したケアを受けたい方は

認知症があっても要介護度にあわせて適切かつ充実したケアを受けたい方は、弊社ゴールドエイジがおすすめです。
ゴールドエイジは他のご入居者様との共同生活や、職員のサービス提供に支障がない場合は、認知症の方でもご入居できます。
館によってはおよそ10〜25%が認知症の方で、さまざまな行事やレクリエーションに参加されながら充実した生活をおくられています。
また、運営するサ高住の約9割が介護型で、介護が必要な方も安心して生活できる施設です。
介護度が変わっても多様なニーズに対応できる体制をとっているので、状態にあわせて適切なサービスが提供できます。
認知症や介護が必要な状態になっても、安心して生活を送りたい方は、施設一覧ページをご覧ください。
東北エリアの施設(タップで開く)
関東甲信越エリアの施設(タップで開く)
※認知症の方は、ご入居者様それぞれの状態により入居可否を判断させていただいております。
まとめ:認知症グループホームは比較的幅広い要介護度に対応

認知症グループホームは、要支援2から要介護5まで幅広い介護度に対応できる施設です。
アットホームな雰囲気の中で、専門的な介護を受けながら生活を送りたい方は、入居を検討してみましょう。
ただし、認知症の方が入居できる施設は認知症グループホーム以外にも複数あります。
それぞれの施設の特徴を理解・比較して、希望するニーズにあった施設を選ぶことが大切です。
なお、弊社ゴールドエイジは、自立〜要介護5まで対応できる施設を運営しています。
ゴールドエイジの認知症ケアと施設詳細について知りたい方は、以下の施設一覧ページをご覧ください。
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この記事の監修

間井 さゆり
| 役職 | 内部監査室長 |
| 保有資格 | 介護支援専門員(ケアマネージャー) |
2006年入社 ゴールドエイジの創業当初から介護事業運営に幅広く携わり、介護支援専門員、館長、内部監査員などを歴任し発展を支えてきた。
現在は内部監査室長としてゴールドエイジの介護事業運営の適正化、効率化を支えている。